お気に入り登録方法はこちらをクリック

山でおーい!と呼ばれる

山でおーい!と呼ばれる

山で「おーい!」と聞いた場合、

それは・・・

ある北アルプスの尾根を歩いていたら、

男性の声がするんです。

「おーい」と。

はじめ声が小さいのですが、

だんだん声が大きくなり、

「おーい!おーい!」と。

周りを見渡しますが、

呼んでいるような人は見えません。

気のせいか、と思った頃、

私の後ろを歩いてきた親子、

男の子が「お父さん、誰かがおーい!

と呼んでいるよ。後ろから声がするよ。」と。

聞こえたのは私だけではないのか!

ではあの声は現実? と思った瞬間、

その親は「お父さんには聞こえなかった。

いいかい。山でおーい!と呼ばれたら、

ヤッホーと言うんだよ。」と、

会話が聞こえてきました。

男の子がヤッホーと叫んだところ、

おーい!と言う声はやみました。

その日はお盆。

声のした辺りは

過去の遭難を伝えるケルンがありました。

この時ばかりは鳥肌が立ちましたが、

その場で手を合わせ

心の中で南無妙法蓮げ経と

唱え私もヤッホー! と

叫びその場を立ち去りました。

まるで黒部の山賊の一節のような体験でした。



一声呼び(ひとこえよび)または

一声叫び(ひとこえさけび)は、

岐阜県大野郡の山間部に伝わる民間信仰です。

山中の妖怪が人に呼びかける時には

一声しか声をかけないといわれるもので、

このことから山中で働く人々は、

お互いを呼ぶ際に一声のみで

呼ぶことを禁じられ、

必ず二声続けて呼ぶよう戒められています。

山中での仕事の際、

平地とは異なる山言葉という

言葉遣いが用いられることがありますが、

この一声呼びもその一つとされます。



北アルプス裏銀座縦走で、

鷲羽岳・水晶岳などの

黒部の源流部を廻るのですが、

有名な三俣山荘の前のご主人、

北アルプスの開拓をされた

故・伊藤正一さんの

黒部の山賊という本のなかで

薬師沢を上がったすぐ上に

カベッケが原という笹原が

あるのですが、

カベッケというのは、カッパのことです。

そこで『おーいおーい』 の

呼びかけに返事をした人が

いなくなってしまうと言うパターンで、

全く同じことが度々起こっていたらしく、

何人もが神隠しに逢っていたという話があります。

3日後ぐらいに発見されることもあり、

そういう場所なのです。

河童に似た話では以下があります。



親父が小学生の時、日曜日に爺ちゃん(親父の親父)と某山に山菜取りに行ったそうな。
山の麓に車を駐車して、歩いて山道に。
そして山道から横に分け入って木が鬱蒼と生い茂る場所で山菜探し開始。

迷わないように爺ちゃんの側にずっと付いていたがいつの間にか爺ちゃんと
段々離れていってしまい気が付いたら案の定遭難してしまったそうなw
方向が分からなくなって、自分がどっちから進んできたのかすら分からない。

大声で爺ちゃんの名前を呼んでみたら、遠くから返事が。
(良かった~。焦ったじゃん)と思いながら返事のした方へ。
そしたら、遠くから手を振っている影が見えたのでホッして
「オーイ」と手を振り返しながら、そこへ走っていく。が、何かおかしい。
爺ちゃんにしては、その人は背が小さすぎる。

その爺ちゃんではない人だと分かって立ち止まっても、その人
は大きく手を振りながら「おーい」と言っている。
「ああ、同じく山菜取りに来てる人かな」と思ったが、そうとう近くにいるのに
黒い影のままだ。普通、表情や服装とかも太陽の光で分かる距離だったらしい。

立ち止ったままでいると、その影の人は手を振りながら2,3歩親父の方に近づいた。
すると、その影の背が一気に1mくらい伸びたんだって
「えー」と思って親父が後ずさると、その影は縮んで元の大きさに

影は今度は10歩程近づいてきて立ち止まる。「おーい」と手を振りながら。
すると影の背は2m程の高さになって、その影の正体を確認できた。
本当に真黒な肌に上半身裸、そして下半身は黒い褌を着けており、手と足が異様に長い巨人。

メタボチックな腹。地面までつくほどの長黒髪で
骸骨のような顔で目は無し、鼻の穴と、顎が外れたような開き方の口。
文じゃうまく説明できないな。
親父がこの話をしてくれた時、メモ帳に奴の絵を描いてくれたんだが

影の正体が背が伸びる変質者で、親父は恐怖で硬直。
親父が立ちすくんでいる間にも、どんどん近付いてきて周りの木よりも高い、
巨人に成長。その体が木々に当たって、枝がポキポキと折れる。

そして巨人は一言「おい。」
親父は叫びながら走って逃げ出したが、つまずいて転んでしまい
後ろを振り返ると、奴はまた最初の影に縮んでたって。
距離が離れる程小さくなり、距離が近くなるほど大きくなる法則が分かった
処で親父は立ち上がり、爺ちゃんの名前叫びながらまた走り始める。
時々後ろを振り返るが、どんなに木の間を縫って逃げ回っても奴は追いかけてくる。
一定の距離を保って。

走りつかれて、立ち止まると少しづつ奴は大きくなりながら迫る。
これの繰り返しが何時間にも感じる程続き、そして、やっと車が走る山の曲がりくねった道路に出た。
そこは爺ちゃんと来る時に通った道路だったので、とりあえずその道路を走って
車を停めた駐車場まで行こうと思いながら振り返ると奴が追いかけてこない。

消えた。安心して力が抜け、歩き始めてしばらくすると、前から爺ちゃんの乗った
車が走ってきて、丁度山を下りて息子が遭難したことを警察に届けようとしてた
たところ。頭叩かれて、助手席に乗り放心状態。山の景色を窓から眺めてると一瞬、
巨大なさっきの奴が木と木の間からキョロキョロとしているのが見えて、
ギョッとしたが、すぐに通り過ぎて見えなくなった。

山を下りて街に出るまでずっとガクブル。
これで親父の体験談終了。親父からこの話聞いて爺ちゃんに真実かどうか
確かめると、その時は親父は本当に怯えてて、黒い怪獣に追いかけられたとか真剣に言ってたらしい。

親父が嘘を言ってるのか本当の事を言っているのか分からない。
でも、親父は山に異常な拒否反応を示し、某山の名前聞いただけで、
ガチで顔色変わります。


 
スマートフォンのブックマークはこちら