登山シュラフ選び方
今回は『シュラフ』についての話題を書きます。
まやまブログ
初心者
シュラフの素材はダウンと化繊の2種類がありますが
どちらがいいのでしょうか?
ここではダウンをおすすめします。
理由として、化繊よりコンパクトに収納できる点と
重量も軽くできるからです。
その分、予算(コスト)は高くつきますが
冬山装備は荷物が多くなります。
そのなかでもザックに占める割合でシュラフは
4分の1から3分の1を程度を占めます。
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初心者
ダウンは水に弱いと聞いてますが?
そのとおりですね、ダウンは水に弱いです。
ですので、シュラフが嵩張るからといって、
ザックに外付けはできません。
素材自体も転んだり枝に引っ掛けたりしただけで
破れてしますしね。
また、ザック内部の防水としてシュラフの携帯用の袋に
音のでないビニール袋などでくるみザックの1番下部に
入れて上から他の荷物で圧縮させる感じがいいですよ。
ザック内部で防水する理由としてはザックの下部が濡れてしまうことや
雪が付着した脱いだジャケットなどにザック内部で水滴にとなる場合に
シュラフの濡れを防ぐためです。
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初心者
夏山でザックの中でペットボトルの蓋をきちんとしていなく
ザック内部でこぼしてしまい、衣類から地図まで濡らしてしまった経験があります・・。
夏山で良かったものの、
冬山では生死に直結するといっても過言ではありません。
また、テント泊をする場合は、テント内での結露もありますので
シュラフカバーを使い濡れないようにすることも大切です。
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初心者
シュラフカバーも必須なのですね。
ところで、冬山登山に持参するシュラフは
どのくらいの温かさの性能が必要ですか?
モンベル製品を例にして説明します。
モンベルのシュラフには番号がついていて、
主に番号の小さくなるほど冬用(保温性が高く)なります。
冬:EXP.>##0>#1>#2>#3>#5>#7:夏
といった感じです。
結論から言いますと、
夏用の場合は#5、
冬用の場合は#1が必要となります。
しかしながら、#1で十分温かいといえば
そうではなくけっこう寒いです。
そのため、テントのなかでは上下のダウンを着ることを
おすすめします。
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初心者
モンベルのシュラフにはロング型や
RとLと表記は何ですか?
ロングは183cm以上の高身長用の人のためですね。
また、Rは右ジッパーでLは左ジッパーということです。
諸説ありますが、利き腕でジッパーを下げますので
利き腕とは逆を選ぶ選択肢(右利きの人は左ジッパー)や
寝る時の恰好と反対(左横を向く人は右ジッパー)で
金具が当たらない方向が良いなどあります。
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初心者
650FPとか800FPとは何ですか?
FPとはフィルパワーと言って、
とは、その復元力を数値で表したダウンの性能を評価する基準の一です。
一般的に550フィルパワー以上で高品質とされ、
700から800フィルパワーのものが最も良質とされています。
簡単に言うと、
同じ重さのダウンでも、数値が大きい方がふくらみが良くて、あったかい!
ということです。数値が大きい方が値段も高いです。
因みに、最近アウトドア用に使われている最高級ダウンは900FPです
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初心者
シュラフひとつでも登山装備は奥が深いのですね、
とても参考になりました。
補足として、頭部や顔はシュラフの保温性が十分でないため、
別途、ニットキャップやバラクラバがあると良いです。
シュラフの下に敷くスリーピングマットも必要です。
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初心者
シュラフでおすすめの
商品はありますか?
・化繊よりダウンのほうが使いやすい
・冬用の場合は#1が必要
がおすすめとなります。
以上、今回は「冬用シュラフ」について
僕なりの意見を書いてみました。
同じ山岳救助隊員のなかでも僕と意見は異なる人もいますし、
同じ意見の人ももちろんいます。
是非、これから初心者にも雪山の楽しみをしってもらいたいです。
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