【まとめ・遭難対策】山岳救助隊が教えるおすすめ方法


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Contents

はじめての救助要請の方法おすすめ(遭難対策)



今回目『救助要請』

について記載させていただきます。

初心者を対象としてにわかりやすく書かせていただきます。

中級者以上の方やベテランの方は分かりきった内容となります。

また、所属する山岳会や団体などの意見と異なることもあるかと思います。

参考文献:山と渓谷 2019年 02月号 [雑誌]

まやまブログ

救助要請の基準について



初心者

山で救助要請する基準はどのような場合ですか?

救助要請は、怪我や病気、道迷いなどにより

自力での下山が不可能、あるいは非常に困難と

なったときに行います。

まやまブログ

初心者

怪我や病気はなんとなくわかりますが、

道迷いでの救助要請は迷惑をかけてしまいそうで・・・

そんなことありませんよ。

安易な救助要請はいけない、

自分でなんとかしなくては、

と思って行動するほど深みに

はまるものです。

日没前だからとか、まだ30分しか

たってないからなどと考えず、

自分では解決できないと思ったら早めに

通報してください。

時間が早ければすぐに捜索に出られますし、

見える景色などを手掛かりに通報者の

現在地を特定でき、

自力下山の助けになることもあります。

ケガや道迷いで下山が遅れたものの

自力下山ができる場合でも、不安が

あれば警察や家族に相談の連絡を

するとよいでしょう。

まやまブログ

救助要請の通報について

初心者

救助要請は110番と119番との

どちらに連絡すれば良いのですか?

よくある質問のため結論から申し上げますと、

通報は警察でも消防でもかまいません。

最初に「事件ですか?事故ですか?」

と聞かれますから、

町での事故と区別するために、

必ず、「山岳事故です」と答えてください。

さらに救助が必要な状況として

怪我をして動けないことや道に迷っている

ことなどを伝えます。

まやまブログ

初心者

いざとなるとパニックで

上手に伝えられるか不安です・・・。

みんなそうですから。

要請を受けるオペレーターのほうも山岳事故に

精通しているとも限りませんしね。

まやまブログ

救助要請のポイントについて

初心者

救助要請をするときの

アドバイスがあれば教えてください。

山岳事故であることを伝えたら、

いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・いかに

という六何(ろっか)」で状況の説明をします。

まやまブログ

初心者

具体的にはどのような状況説明となりますか?

事故の発生日時、

事故発生場所、

遭難者の氏名や情報、

どんな事故か、

なぜ起きたのか、

現在、どのような状況か、

ですね。

まやまブログ

初心者

その際に、注意する点はありますか?

場所の情報で見通しのよい稜線では、

携帯電話の電波はどの方向に飛ぶかわからず、

110番や119番での通報は、

最寄りの警察や消防につながるとはかぎりませんので

山名だけではなく都道府県も伝えてください。

まやまブログ

初心者

覚えておきます、ありがとう御座います。

携帯がつながらなくても諦めない

初心者

携帯電話の電波が通じず、

通報できない場合はどうしたら良いですか?

電波が不安定が通話ができなくても、

メールなら送信できる場合がありますので

諦めないでください。

まやまブログ

初心者

たしかに、

日常生活の地下にいるときなどでも

一瞬だけ電波が入ったりすることも

ありますね。

参考までに推奨するのは、

電話で救助要請を行った後、

あらためて事故の内容をメールで

伝えることです。

各都道府県警では、110番用の

メールアドレスやウェブサービスを

設けています。

また、メールでの110番は、通話とは

異なる方法で測位された位置情報を

合わせて、通報者の現在地特定が

より確実に行えます。

まやまブログ

救助要請後の対応について

初心者

救助要請をした後は

どうしたら良いですか?

必ず救助機関の指示に従ってください。

警察や救助隊などの救助機関は

事故の内容や現場の状況、

天候といった条件を考慮して、

捜索・救助の方針を決定し、

救助現場に向かうからです。

まやまブログ

初心者

待ってる間は

『ビバーク』記事のとおりですね。

そのとおりですね。

また、救助を待っている間に注意することが

家族や友人への連絡です。

情報が錯綜することはもちろん、

救助機関からの連絡に備え、

スマートフォンなどは

常に通話ができる状態に

しておいてください。

そのため、予備のモバイルバッテリーや

電池は常に携帯しておくようにしましょう。

登山持ち物モバイルバッテリーの記事
https://wp.me/palB4p-H7

まやまブログ

救助要請のヘリコプター捜索について

初心者

救助要請のヘリコプターが見えたり、

音が聞こえた場合はどのように居場所を

知らせたら良いですか?

明るい色のもの、光るものは

上空からよく目立ちます。

黄色やオレンジ色のテントや

ツエルト、自然にない色という意味では

ブルーシートも見つけやすいです。

動くものもよく目立ちます。

ヘリで捜索しているとき、

樹林の中で動く動物もよく見えています。

ヘリが近づいてきたら、

ツエルトやエマージェンシーシートを

大きく振って合図しましょう。

トレッキングポールに

ツエルトやエマージェンシーシートを

縛りつけ、旗のように振り回すのも効果的です。

まやまブログ

初心者

とてもためになりました。

救助要請するときのイメージができました。

有難う御座います。

まとめ

以上、今回は第4合目として『救助要請』について

僕なりの意見を書いてみました。

同じ山岳救助隊員のなかでも僕と意見は異なる人もいますし、

同じ意見の人ももちろんいます。

是非、これから初心者にも単独行の楽しみをしってもらいたいです。

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初心者

最後に、初心者に向けに書かれた

『山岳救助隊が教える登山装備の選び方』が

以下のクリックよりみれますので

是非、閲覧してみてください。

登山装備の選び方(トップ2)

はじめての外傷処置の方法おすすめ(遭難対策)



止血2

登山単独行初心者シリーズとして、

今回は『外傷処置』

について記載させていただきます。

初心者を対象としてにわかりやすく書かせていただきます。

中級者以上の方やベテランの方は分かりきった内容となります。

また、所属する山岳会や団体などの意見と異なることもあるかと思います。

参考文献:山と渓谷 2019年 02月号 [雑誌]

まやまブログ

出血箇所の洗浄について

初心者

もし山で単独行動中に出血を伴うケガをしてしまったらどうすれば良いですか?

出血量と患部の状態で何をするかが変わります。

にじむように少しずつ出血している場合は洗浄を先に。

流れ出るように出血している場合は止血が先となります。

まやまブログ

初心者

洗浄はどのように行えば良いですか?

ミネラルウォーターではなく水道水が洗浄にいいです。

いろはすという285mlの小さいペットボトルが

ありますので飲み終えた後に水道水を入れて

外傷処置用にザックに常に入れておくのがおすすめです。

水道水ですので緊急事の水分補強にもなりますし、

285mlのサイズであれば重さもさほど気になりません。

洗浄には100均でも売っているペットボトルのシャワーキャップ

がありますが自作でペットボトルキャップに針で穴をあけたものを

持参してシャワーキャップとして持参して利用するのが便利です。

まやまブログ

初心者

いろはすってペットボトルが畳める飲料水ですよね?

そうです。畳むときにうるさいので

テント泊や小屋泊時に周りに迷惑かけるので

おすすめできませんが洗浄時には

ペットボトル本体が柔らかいので

水圧の調整ができます。

山だけでなく非常用アイテムとしても

覚えておけば役に立ちますよ。

いろはすの記事はこちら

まやまブログ

初心者

覚えておきます、ありがとう御座います。

出血箇所の止血について

初心者

止血はどのように対処すれば良いですか?

出血が流れるような緊急時の場合は、

洗浄より止血が先となりますが、

圧迫止血で15分軽く押さえます。

流れる血液を目の当たりにすると

頭が真っ白になる人もいるかもしれませんが、

出血は多量になれば命にかかわります。

正しい方法で行えば、それほど難しいこと

ではなく、だいたい15分ほどで止まります。

出血が止まることが精神的な

落ち着きをもたらしてもくれます。

パーティでの仲間または見知らぬ登山者

への対応の場合は、感染予防のため

必ずゴム手袋をすることが必要となります。

持参していない場合は

ビニール袋などを代用し

素手の処置はしてはいけません。

まやまブログ

圧迫止血の正しい方法について

初心者

圧迫止血の正しい方法について教えてください。

出血箇所より心臓に近いところを強く縛るという

止血方法は基本的には使いません。

縛った箇所より先の血流が滞り、組織の壊死を

招くからです。

また、タオルや手ぬぐいを使う場合は、できるだけ

きれいなものを選び、厚さに注意してください。

分厚いものでは止まりにくく

厚みがクッションになり、出血箇所に圧が

伝わらず、タオルがどんどん出血を吸い込んで

いても気づきにくいです。

タオルを5本指で握るのではなく、

親指を抜いた4本指の指先で出血点を

きちんと圧迫することが必要です。

まやまブログ

初心者

患部を心臓より高く上げると聞いたことありますが・・・

はい、そのとおりです。

無理のない範囲でできるだけ患部は高くあげるほうが良いです。

心臓より高い位置のほうが流れ込む血液の量が減り、

止血しやすいです。

圧のかけかたの目安は耳たぶを軽くつまむくらいの力加減で

強く押さえるのではなく血液の出口に指先で蓋をする

イメージです。

また、押さえている箇所を外して確認したくなると思いますが、

指を離すと止血の中断になりますので落ち着いて15分

待つことが必要となります。

まやまブログ

初心者

ケガはしたくありませんが、

万が一、出血した場合の応急処置としてイメージすることができました。

想定外の事故に備えての準備について

ところで、

想定外の事故に備えての準備はどうされてますか?

まやまブログ

初心者

ファーストエイドキットは常に持参してますが

応急処置の仕方などはよく理解してませんでした。

実際、緊急時に備えて持参している装備は?という

質問にファーストエイドキットと答える人は

82%ですが、一方で、

遭難した場合に備えて実行していることはありますか?

という質問に、救急法などセルフレスキュー技術の学習と

答えた人はわずか26%という結果です。

まやまブログ

初心者

ファーストエイドキットなどの装備は

持っていても緊急時に

果たしてつかいこなせるのかということですね。

そのとおりです。

最低限の備えの持参はもちろん必要ですが

用途、使い方を理解することも大切となります。

まやまブログ

まとめ

以上、今回は第2合目として「外傷処置リスク遭難防止」について

僕なりの意見を書いてみました。

同じ山岳救助隊員のなかでも僕と意見は異なる人もいますし、

同じ意見の人ももちろんいます。

是非、これから初心者にも単独行の楽しみをしってもらいたいです。

まやまブログ

はじめてのビバークの方法おすすめ(遭難対策)



今回は『ビバーク』

について記載させていただきます。

初心者を対象としてにわかりやすく書かせていただきます。

中級者以上の方やベテランの方は分かりきった内容となります。

また、所属する山岳会や団体などの意見と異なることもあるかと思います。

参考文献:山と渓谷 2019年 02月号 [雑誌]

まやまブログ

生還の要因について



初心者

もし山で遭難をしてしまったら何が1番危険ですか?

いちばん危険なのは低体温症を発症してしまうことです。

まやまブログ

初心者

どのように低体温症を防げば良いですか?

まずは、ツエルトを携帯することです。

そして、無積雪時は動き回らずに

身体が冷えないようにビバーク体制をとること。

万が一に備えて食料や行動食

常に携帯しておくことです。

まやまブログ

初心者

ツエルトは持っていますが実際に使ったことはありません?

ビバーク時の必須装備がツエルトです。

テント代わりにつかえるのはもちろん、

身体に巻くだけでも防寒効果が

得られます。

実際に使ったことがないとのことですが、

持参しているといないとでは

生還の要因に違いがでます。

今後とも持参することを心掛けてください。

まやまブログ

初心者

覚えておきます、ありがとう御座います。

ビバークの決断について

初心者

遭難したときの決断はどう判断すれば良いですか?

悪天候の場合や日没30分前には

決断することが必要です。

春夏秋冬の日照時間を御存じですか?

まやまブログ

初心者

なんとなく・・・。

参考までに立天文台の暦計算では

6月の夏至では

日の出:4時11分
日の入り:19時11分
日照時間:14時間59分

12月の冬至では

日の出:6時57分
日の入り:16時18分
日照時間:9時間21分

となります。

まやまブログ

初心者

夏至と冬至で、

日照時間に5時間以上の差があるのですね。

ビバークは避けるべきことという考えを捨てる

ビバークにマイナスイメージをもっている人が

多いかもしれませんが、

そんなことはありません。

道に迷ってあてもなくさまようと

捜索範囲から外れて発見が遅れます。

また、悪天候時や夜間に無理に

行動するよりも翌日までビバークした

ほうが周りの状況を把握しやすいうえに

ケガのリスクを減らせ体力も温存できます。

下山が不可能だと感じたら

ビバークを決断してください。

まやまブログ

ビバークするときの注意点

初心者

ビバークするにはどのようなことに

気をつけたらよいですか?

まずは寒さ対策となります。

気を付けることが濡れることです。

必ず身体や衣類の濡れを防ぐために

アウターやレインウェアを

一番上に着てください。

防風性もあり、風による冷えからも

防いでくれる重要な点です。

まやまブログ

初心者

ビバークするときの

登山装備があれば教えてください。

まずは先程も話にありました、

ツエルトとなります。

トレッキングポールも

緊急時にツエルトを張って使用する場合、

支柱の代わりとなります。

足をケガしたときにも

あるとないとでは差がでます。

ツエルトを張る際には

細引きが必需品です。

ベンチレーターに遠し2本の木に渡して

結ぶことで吊り下げて設営できます。

カラビナとスリングがあれば

設営時により役に立ちます。

そして、地面に敷く

レジャーシートも雨天時は特に

あるに越したことはありません。

まやまブログ

初心者

やはりツエルトは1度も使ったことが

ないのではいざというときに

設営ができませんね。

雨天時に野外で練習しておくのも

良い方法ですよ。

まやまブログ

初心者

ヘッドランプ、レインウェア、

クッカー、ガスバーナー、

テルモス、非常食、保温着は

常に携帯することようにしてますが、

注意すべき点はありますか?

ヘッドランプは予備の電池ですね。

モバイルバッテリーで充電できる製品も

いざというときには心強いです。

レインウェアは晴れの日でも必ず持参する

ようにしましょう。

クッカーは少しでも寒さを感じたら

湯をわかしてください。

心理的にも落ち着けます。

ガスバーナーは着火装置が使えないことも

考えてライターかマッチを携行するのが

望ましいです。

テルモスは身体が冷えた

危機的状況に役たちますので、

持参して湯をわかした際には

温かい飲料を確保しておきましょう。

非常食はかさばらない高カロリーなものを。

飴が1袋あればおおよそ2日分、

切り詰めれば1週間生き延びることが

できます。

保温着はダウンは必ず一着は携帯しましょう。

まやまブログ

初心者

とてもためになりました。

万が一、遭難してビバークするときの

イメージができました、有難う御座います。

実際、緊急時に備えて持参している装備は?

という質問にツエルトの所有率は44%で

登山者の半数以上は

携帯していない状況です。

まやまブログ

初心者

持参していたとしても

緊急時につかいこなせか否かは

私と同じようなひとをふくめると、

44%に満たないということですね。

そのとおりです。

最低限の備えの持参はもちろん必要ですが

用途、使い方を理解することも大切となります。

まやまブログ

以上、今回は『緊急ビバーク』について

僕なりの意見を書いてみました。

同じ山岳救助隊員のなかでも僕と意見は異なる人もいますし、

同じ意見の人ももちろんいます。

是非、これから初心者にも単独行の楽しみをしってもらいたいです。

まやまブログ

ビバークの怖い話

ビバークという、

大変高度な技術を要する

登り方があります。

もうほとんど人間が

立てないようなところに、

ザイルでもって自分の体を

固定して休んだり、

そこでもってうまく寝袋に

入って寝たりとかする、

それで段々だんだん山を登っていく。

あるときに、ビバークをして、

岩場からザイルがスーッと下がってね、

ちょうどミノムシのような格好で、

一番下に寝袋がぶら下がっている。

それがどうもおかしい、

と地元の方から連絡が

入ったんですよね。

あの登山者は

もう死んでるんじゃないだろうか、

3日経っても全く同じ姿勢で

ぶら下がっている、と。

早速現地へ行ってみたが、

近づけない。

天候が非常によろしくないわけで、

吹雪ではっきり見えない中で、

たしかに岩場に

ザイルがブルーンと下がって、

その下にミノムシのように寝袋がある。

下から拡声器でもって、

おーい!聞こえるか。

聞こえてるんなら何か反応を示してくれ。

手を振るでも、

頭を振るでも何でもいいから見せてくれ、

というんですけれども意思表示がない。

全くない。生きてるものか

死んでるものか分からない。

岩場にぶつかったとか

落っこちたというなら分かる。

でもきちんと寝袋に

入ってぶら下がったまま

死んでいるっていうのは

あんまりありえない話なんですよね。

5日経ってるんですよ。

ただその場所に行くのは

非常に難しいんですよね、

相当な技を要するもんですからね。

結果的には、もしその人間が

死んでいるならば、乱暴な話ですよね、

これ当時実際にあったんですがね、

ザイルを銃で撃ち落とすっていうんですよ。

そのまんま寝袋がドーンッと

地べたに落ちたのを

回収しようという話だった。

お父さんとお母さんが呼ばれたんですよね。

ニュース映像に出ましたよ。

非常に哀しくつらい話なんですが、

ご両親は決断しましてね。

倅は死んでいるに違いない、

と認めたわけですよ。

それで撃ち落とす話になった。

実はそのニュースを撮りに行ってた、

っていうんですよ。

ただ、その場合、何が難しいかというと、

当時のことですから、

極力近づいて映像を撮らなければならない。

そこで近くの山小屋、

といっても普段使われていない

荷物置き場みたいな小屋って

言った方がいいのかな、

そこで何日か、

狙撃が行われるまで待機することになった。

ベテランのニシダさんが

リーダー格だったんですよね。

民放テレビ各局のクルーがそれぞれ、

カメラさん、音声さん、照明さん、

と集まって山を登って行く訳ですが、

何しろ状況が非常に悪い。吹雪いている。

下手をすれば自分たちが遭難してしまう。

(ゴォーーーッ)(ヒューーーッ)

吹雪いてる。前がよく見えない。

そこを隊列を組んで、

一歩でも離れるとどうなるか分からない。

前が見えないから

皆絶対離れるなっていうんで、

体をくっつけて、みんな歩いて行った。

ザッザッザッザッザッ

山道ですよ。険しい中を行く訳だ。

相当体力消耗しますよね。

ザッザッザッザッザッ

気を付けろ、いいかー!

(ゴォーーーッ)(ヒューーーッ)

凄まじい勢いで吹かれながら。

必死ですよね。着いてみれば、

粗末な小屋で隙間だらけ、

ボロボロなんですよね。

一応道具がありますから修繕をする。

あっちこっちが傷んでいる。

(ビシューーッ)

(ギシイーーーーーッ)

(ガタガタガタン)

(バタバタバタンッ)

(ビシューーーーッ)風でもって、

建物がうなりを出している。

一応修繕も済んだ。火を焚いて、

暖をとって一息ついた。

リーダーだったニシダさんは、

「この天候だと何日か待機することに

なるかもしれない。明日は早くなるし、

こういう状況で

相当消耗してるだろうから休もう」

と指示を出して。

いいか、みんな寝ろよ、

と寝袋に入ったわけです。

外はっていうと、

風が(ゴォーーーッ)

(プヒューーーッ)

(ガタガタガタン)

(ビシューーーッビシューーーッ)

(バタバタバタンッ)って

相変わらず音がしてる。

でもそのうち、みんな疲れてますからね、

寝息が聞こえるわけですよ。

ところがどうにもニシダさん眠れない。

神経が起きちゃってる、自分がリーダーですからね。

天候が悪い。この先、何が起こるか分からない、

緊張で眠れないんですよね。

ただ黙ってじーっとしていた。

(ゴォーーーッ)っと

相変わらず吹雪く中、

ザッザッザッ、

ザッザッザッザッザッ

(ん?)

雪の中を誰かが歩いてくる足音がする。

(だれだろう)と思っていたら、

目の前の若手が起きて、

「ニシダさん、だれか来ますよね」

「おお、お前も聞こえたか」と。

真っ暗で、こういう状況じゃ悪いから、

こちらから声を出して呼んでやろうか、

と2人でもって、おーーい、

こっちだ!おーい、大丈夫かー、

と呼びかける。

すると他の人間も起きだして、

だれか来てる、というもんだから、

みんなで聞いてみた。

ザッザッザッザッザッ。

確かに音がしてる。

おーーい!こっちだぞ!と、

皆で呼んだわけですね。

ザッザッザッザッ

小屋のそばに来た。

ザッザッザッザッザッ

建物の裏から

周り込んでくるんですよね。

ザッザッザッザッ

小屋の入り口まで来た。

バサッ、バサッ、バサッ

雪を払う音がする。

行ってやれ、と若手に命じて。

ガタガタガタンと戸を開けると、

雪が凄まじい勢いで

ブワァアアアーっと

中に入ってくる。真っ白ですよ。

「大丈夫ですか!」

返事はない。

「大丈夫ですか!・・・

あれ?ニシダさん、だれも居ませんよ」

そうこう言う内に、

吹雪がどんどんどんどん中に

入ってきて火が消えそうになる。

「そんなはずは・・・もういいから、閉めろ」

(みんな足音を聞いているのに、おかしいな…)

と思いながらも、起こして悪かった

、明日も早いしみんな寝てくれ、

ということで、みんな寝袋に戻った。

その後もどうしても

ニシダさんは寝れないもんだから、

また黙ってじーっとしている。

外はっていうと

(ゴォーーーッ)

(ビシューーーッ)

と風の音がする。

(ガタガタガタン)

(バタンバタンッ)

(ギシーッギシーッ)

小屋は揺れている。

どれくらい経ったか知らないけれども、

突然、ザッザッ

小屋のすぐ近くで音がして、

(ん?)

ザッザッザ

歩いてくる。

若手が起きてきて、

「ニシダさん、いますよね」

ザッザッザッ

歩いて入り口までやってきた。

ザッ

「おい、開けてやれ」

ガタガタンとやって、

戸をバッと開けた瞬間に、

(ブワァアアアーっ)と、

のけぞるほどの凄まじい吹雪。

「どこにいますか!大丈夫ですか・・・

ニシダさん、いませんよ」

どうしたどうしたと周りの

クルーの連中も起きてくる。

「今来たんだよ、おっかしいなぁ」

見てもだれもいない。

また戸を閉めた。

そのうちニシダさんも眠りについたわけですよ。

疲れがありますからね、すっかり寝てしまった。

翌朝早めに目が覚めた。

無線が入ってきた。

いよいよ今日、ライフルで撃ち落とす、

決行するという合図なんですね。

「今日決行することになった。

準備して、みんな行くぞ。外の状況、

あまりよくないから気を付けてな」

出発の準備もついた頃、若手の一人が

「あれーっ!ニシダさん、

これちょっと見てくださいよ!」と呼ぶ。

見ると、小屋の入り口から

足跡がずーっと続いている。

小屋に向かってくるんじゃなくて、

小屋に背を向けてどこかへ向かっているんだ。

(やっぱり昨日来てたんじゃないか。

おかしいな、何で小屋に入らなかったんだろう)

「行く前にみんな悪いけど、

どこかに倒れてるかもしれないから

小屋の周りを見てくれないか」

ニシダさんは若手と2人で

足跡について行ってみた。

靄(もや)ってすごいんですよね、

山の靄は。手を前に出した瞬間から

手先が見えなくなるっていうほど濃くなる。

「踏みしめて歩け。落ちるといけないからな」

ニシダさんは前を歩く青年のベルトをぐっと掴んで、

いいか、行くぞ、と歩いて行った。

「足跡、ずっと続いてますね、どこに続いてるのか」

「ああ、続いてるな。

どこに断崖あるかも分からないから、

気を付けろよ」

「…どこへ行ったんですかね」

「…ああ」

しばらくすると、

「…うわぁ!びっくりした」

若手の方が足を滑らせる。

「だから言っただろ、大丈夫か」

靄がスッと退いた瞬間に…

人間て面白いんですよね。

そういうときって、うわぁこわいって、

もう一回確かめて見るんですよね、

なぜか。うわーっ、こんなとこだったんだ、

危なかったぁ、って。

断崖なんですよ。

足跡もずっと続いてる。

恐る恐る下をうーっと覗いて見る。

「ニシダさん、いますよ!

見てくださいよ、あれ」

見ると、断崖の真下、

岩場に大きい岩が三つあって、

その抉れた中に

すっぽり嵌るようにして、

と黄色のヤッケっていうんですか、

それが見えてる。人が落ちてる。

(そうか、歩いてきて暗くて

見えなくて落っこちたんだ。)

おーい!と呼んでも返答がない。

どう考えても生きてるとは思えない。

(これは無理だろうな…)と思いながらも、

すぐに無線で連絡とって、

下の救助隊を呼ぶように言った。

「こちら撮影隊なんですけども、

救助隊お願いします」

下に無線をつなぐ。

「今、けが人か遺体か分からないんですが

発見したんです。至急お願いします」

下から、他に救助隊がないから

すぐには行けない、と返答がある。

「どこの局の人間でしょうかね…

赤と黄色のジャケットを着ていて…

夜に来た人間なんですけども…

崖から落っこちたようなんですよ」

夜中にそちらへ行った人間なんかいない、

ましてやテレビ局の人間が着ているのは

紺か黒かグレーに決まってる、

赤と黄色の奴なんかいない、と。

言われてみればそうなんですよね。

やりとりがあって、

なにしろこちらは狙撃を決行するから、

とにかく当初の場所に行ってくれと。

後から別動隊に行かせるから、

そちらは任せなさいということになった。

その岩場というのは、

崖の上からなら見えるんですよ。

ところが下からだと、

岩の窪みに嵌った死体は

見えないような場所だった。

何があったか知らないけれど、

と思いながらも、

ニシダさんたちは

目的の撮影ポイントへ向かった。

ライフルでロープ狙撃を実際にやりました。

(ドゴーーーン!)

とザイルが撃ち落とされて、

ストーーーンっと落っこった。

回収されました。

そのときのニュース映像で見ましたけれども、

外で山男が集まって、

遺体が焼かれるんですよね。

お父さんはっていうと、

遠く、白い靄に包まれた岩肌を

じーっと見てるんですよね。

哀しそうに、じーっと見てましたよ。

お母さんは、ただ泣くばかりでしたよね。

一方ではですね、

別の救助隊によって

赤と黄色のジャケットの

遺体を引き上げられた。

「オレ驚いたよ」

ニシダさんが言ったんです。

「その救出された遺体なんだけどさ、

それ、一年前の遺体なんだよね」

「よく考えてみたらさ、猛吹雪の中、

足音なんか聞こえるわけないよね。

なのにみんなちゃんと聞いたんだよ、

足音。雪を払う音も」

「小屋からあった足跡。

あれは俺たちを“案内”したんだな、きっと。

一年前に死んだ人間が、

自分の居場所を見つけてもらいたくて、

助けてもらいたくて足跡つけてたんだね」

「幽霊って、そんなことするんだねぇ」

って言ったんですよ。

私も、ああ、なるほどそんなことが

本当にあるもんなんだねぇ、と思ったものです。

…そんな話を聞いてから、随分月日が流れて。

局の仕事が終わって、

いつもは車で向かうんですが、

なぜか、その日、歩いてたんです、駅に向かって。

すると、私、しばらくぶりに会ったんですよ、

ニシダさんと。「おう、どうも」

「しばらくだねぇ!

元気?変わらないね」と。

なんて言ってね、

「してくれた例の話、

覚えてますよ、ビバークの」

って言ったら、

ニシダさんが

「あれ、違うんだよ。あの話ちがうよ」

って言うんです。

聞いてみると、

その後ニシダさんのところに連絡があった、

っていうんですよ。

ザイルにぶら下がって、

ビバークをしていて亡くなった

青年の山仲間の友人たちなんですね。

時間も経ってお父さんお母さんも

気持ちが落ち着いた、

我々も彼の魂、

気持ちを送ってあげたいから

みんなで集まって

懐かしい話でもしようじゃないか、

という集まりがあった。

あなたは当時映像を撮って下さった、

これもご縁ですから

良ければ顔を出してくれないか、

と連絡があった。考えてみれば、

局のカメラマンなんて

色んな人撮ってますから、

そんな付き合いをすることも

普通ないんですけれども、

妙に好奇心が湧いて

行ってみたそうなんです。

行ってみると、お父さんお母さんも

いらっしゃって、その節はどうも、

と挨拶を交わす。

亡くなったその青年は

非常に几帳面な方で、

色々と日誌を付けてる。

ああ、こういう明るい人だったんだね、

そういう人だったんだね、と話をした。

他にも、彼は写真を撮ってるんですよね。

自分で撮ってるんですよ、

自動シャッターで。

それも見せてもらった。

山を背景にニコっと

笑ってる写真だとか、

何人かで撮ってる写真だとか、

楽しそうな笑顔がずっと写ってるんですが、

向こうの方に3枚ばかり

ひゅっと抜いて渡された。

「ニシダさん、この写真なんですけどね、

これ、ちょっと見てもらえませんか」

見ると、10人くらいが山小屋を背景に

笑って写っている団体写真。

大体2列になって並んでいる。

「これが、彼です」と指さす。

前列の、割と左側に、

亡くなった青年が笑って写っている。

ニコ〜っと。

「彼の、斜め後ろの、

この人、見てください」

見れば、青年の斜め後ろに、

同じようにニコニコ

嬉しそうに笑いながら、

彼の肩に手をかけている男性がいる。

で、笑っている。

「この笑ってる人なんですけどね、

ニシダさん」

「ええ」

「赤と黄色の、ヤッケ、着てますよね。

覚えてらっしゃいませんか?

あの日、もうひとつ死体発見されましたよね」

「え・・・ああ、覚えてますよ。

でもねぇ、あれは、違いますよ。

あの死体はすでに

一年前の遺体だったんですよ。

この写真に写る訳ないんですよ」

と言ったら「いいえ、ニシダさん。

それが、ここに映っている本人なんですよ」
と指さす。

「そんなバカなことはないでしょう。

だって、あの人間は一年前に死んでるんですよ、

一緒に写真に入る訳ないじゃないですか」

というと写真を出した人間が、

「ええ、でも、違うんです。

たしかに赤と黄色のヤッケを着ているこの青年。

“この青年”に間違いないんですよ、

ニシダさん」と念を押す。

「じゃぁ、一年前に死んだ人間が

一緒に写っていたっていうのかい」

「…そうなんです」

「ええぇ?」

何ともいえない気持ちになって、

別れを告げて帰ってきた。

その帰り道で、あることに気が付いた、

とニシダさんはいうんですよ。

「亡くなった青年の肩に

手をかけて笑ってる、

あの赤と黄色のヤッケの男な。

分かったんだよ」

「だって、あのビバークの青年が

亡くならなかったら、

誰もあんな場所行かないぜ。

俺たちだって、

彼が亡くなったから、行った訳だ」

「一年前に死んだあいつは、

探してたんだよ、

自分を見つけてくれる人間を。

どうしたら自分が見つかるか、その方法を」

「分かったんだよ、

誰かが死ねば自分も

見つけてもらえるって」

「自分を見つけてもらうために、

だ〜れ〜を犠牲にしよ〜かなぁ〜、

と思っているうちに、

『あ・・・こいつに決〜めた!』って」

「それで、笑ってたんだよ」

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はじめての道迷い対処方法おすすめ(遭難対策)

今回は『道迷い』

について記載させていただきます。

初心者を対象としてにわかりやすく書かせていただきます。

中級者以上の方やベテランの方は分かりきった内容となります。

また、所属する山岳会や団体などの意見と異なることもあるかと思います。

参考文献:山と渓谷 2019年 02月号 [雑誌]

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パーティと単独行とのリスクの違い

初心者

山での単独行動は道迷いでの遭難が心配ですよね?

一般登山道の場合、遭難するかしないかは、

単独であろうとパーティであろうと、

基本的に遭難のリスクは同じですよ。

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初心者

パーティのほうがお互いフォローしあえるのでは?

もちろん技術のあるもの同士であれば

お互いにフォローできます。

しかしながら、技術がないもの同士であれば、

事態をさらに悪化させることもあります。

まやまブログ

初心者

全く理解できませんので

詳しく教えてもらえませんか?

道迷いと滑落のリスク

道迷いについて言えば、

例えば、パーティ全員が地図読みができなければ、

道迷います。特にパーティで行く場合は、

リーダー任せで他の登山者は地図を持参しなかったり

事前にルートを確認しておかない登山者が多いです。

リーダーが迷ってしまったり、パーティがバラバラに

なったときはいかがでしょうか?

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初心者

たしかにそうですね。

私もパーティで行く場合はリーダー任せでした。

反面、単独で行く場合はルートを綿密に調べたり

タイムコースが頭に入ったりしてました。

同様に、滑落危険個所では人数が多い分

パーティのほうが滑落の確率はあがります。

アルパインガイドなどの有能なリーダーがいて、

ロープ確保や的確な指示ができるのであれば

話は変わりますが、なかなかそこまでの

ベテランガイドに同行していく機会は

実際ないと思います。

道迷いにしても滑落しても

結局は遭難のリスクは同じなのです。

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単独行の遭難が多い理由と対策方法

初心者

よくわかりました、有難う御座います。

そうしますと、単独行の遭難が多い理由は

どのような点になるのですか?

同行者がいないために通報や発見が遅れるからです。

自分1人の場合は動けなくなった時点で手の打ちようが

なくなります。たとえ、登山届を出していたとして

も発見が遅れ手遅れになることが多いです。

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初心者

そうした場合はどのように対処したら

良いのでしょうか?

笛(ホイッスル)などもありますが、

頼みの綱は携帯電話の電波が通じるかどうかです。

現状では山の電波についてはドコモが1番です。

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単独行のメリット・デメリット

単独行のメリットは

・自分の実力に見合ったプラニングができる

・自分のペースで歩ける

・自由にルートを変更できる

・慎重になる

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単独行のデメリットは

・対象の山やコースが自分に見合っているかどうかを判断しなければならない

・山行中にすべて自分で判断しなければならない

・アクシデントにすべて自分で対処しなければならない

・遭難した場合、死亡や行方不明のリスクが高まる

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小まとめ

道迷いでは、踏み跡が不明瞭だったり、明らかに

一般コースにはない危険個所が

出現したりしているのに、

見て見ぬふりをして窮地に陥る。

有事に都合のわるいことを

過小評価する心理作用が働くことを

知っておきましょう。

下りは注意力を持続させる

下山後の夕食やビールを楽しみに

していたりと下る時は

注意が散漫になっていませんか?

道迷いを起こしやすいのは、

登りよりも下りで、

転倒のリスクもあります。

下りではより気持ちを引き締め、

ルートミスのトラップを慎重に

見極めるようにしてください。

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初心者

山頂でピークを踏んだら

下山時はウキウキしてしまいます。

ピストンであれば一度登った

登山道ですので大丈夫では?

そんなことはありませんよ。

実際に遭難事故やケガは

下山時に起こる可能性が非常に

高いのですよ。

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「迷ったら引き返す」という鉄則を守る

GPSは持参していますか?

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初心者

いいえ、持っていませんよ。

低山に行くことが多いのと

機械音痴なので・・・。

う~ん。

不思議なことに

初心者になればなるほど、

不思議なことに、

迷ったら引き返すという

鉄則が実行できません。

道迷いをリカバーするのに

楽で早い方法は一切ありません。

とにかくたどってきた

ルートを地道に引き返すしか

ないのです。

そこで、GPSを持参していれば、

登ってきたルートが表示されて

いるので、そのまままっすぐに

戻るという利点については

悪天候であれ、吹雪であれ、

確かな正確性があります。

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電子機器の予備のバッテリーを持つ

初心者

GPS機能付きの時計や

携帯電話で代用はききませんか?

その機能を使いこなせるか

どうかが重要になります。

途中のバッテリー切れには

注意してください。

山での道迷いに役立つこれらの

機器も、電源がはいらなれけば

意味がありません。

予備のバッテリーは持つように

心掛けてください。

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むやみに歩き回らない

初心者

道に迷ったかもという場合も

どのように対処すれば良いですか?

慎重に行動していても

様々な要因で予期せず

道に迷ってしまうこともあります。

迷ったかもと思った時に

一度立ち止まることが

遭難を防ぐポイントになります。

立ち止まって、

冷静に自分が置かれている状況を

整理して、行動するのか、

その場にとどまるのかを

判断したいところです。

たぶんこっちだろうとなどという

根拠ない甘い考えで歩くと、

重大な道迷い遭難につながります。

まずは落ち着いて、確実な情報を

元に現在地や進むべき方向を

決めるように心がけましょう。

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まずは冷静になる

自分が迷ったと気づいたときに、

まずやらなくてならないことは

冷静になることです。

パニックになってやみくもに

歩くと、さらに深刻な道迷いに陥って、

進むことも引き返すこともできなくなります。

無駄に体力を消耗して、

特に日が暮れ始めると

怪我をするリスクも高くなります。

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初心者

そうなったときの

アドバイスを教えてください。

冷静になるには、

なにかしらの心の切り替えられる

行動を行うのが良いです。

のどの渇きを焦りを生みます。

落ち着くためにも、

まずは水を一杯飲むといいでしょう。

また、糖分を含む行動食をとることは、

空腹を満たし脳を活性化させてくれます。

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現在地を確認する

くどいようですが、

最良なのはGPSで現在地を確認し

来た道を引き返すことです。

GPSであれば

道を外れたときに一目で

わかります。

ログが自動で記憶されますので

迷ってもすふにたどってきた

道を引き返すことができます。

ただし、GPSも万能ではありません。

バッテリー切れや機器の故障の可能性も

考慮して2万5千分の1地形図と

コンパスと周囲の地形をよめる

読図能力を身につけておくべきです。

また、紙地図には広い範囲の地形を

読み取れるというメリットもあります。

GPSと紙地図両方を携帯することが

最善と言えます。

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尾根に出ることでヒントが得られる

初心者

もし、地図もGPSも持参していなかった

場合はどうすれば良いですか?

登山者として地図やGPSは

必携してもらいたいものですが、

もし、何も持たずに現在地がわからなくなったら

近くに明瞭な尾根があるなら、

その尾根に登ってみるのも

ひとつの手となります。

尾根は見晴らしがよく周囲の状況を

把握しやすく、携帯電話の電波も

入りやすくなるためです。

また、尾根にはなにかしらの人工物や

踏み跡があることが多く、

現在地を知るヒントにもなる場合もあります。

反対に、沢地形を下るのはNGです。

どこかで滝にぶつかり、

登ることも下ることもできなくなる

可能性が高くなります。

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中まとめ

・事前のルートをしっかりと

道迷いを防ぐためには、事前のルートの

確認を怠ってはなりません。

目印になるものや道迷いしやすいポイントを

チェックして地形図で周囲の状況をイメージ

しておくことも大切です。

・こまめに現在地確認

自分がどこにいるのか、現在地の確認は

非常に重要となります。

いつ、どこを通ったのかが正確に把握できていれば、

迷いはじめの段階で違和感に

早く気付くことができます。

・後ろを振り返って景色を記憶しておく

来た道を引き返すことは意外と難しく、

前を見た景色と逆向きの景色は異なって見えます。

こまめに振りかえって後ろの景色を確認しておくと

引き返すときまたは下山時に役に立ちます。

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地図読みは苦手

初心者

地図読みは正直苦手です。

覚えるにはどうしたらよいですか?

皆さん苦手ですよ。

山へ行きはじめたころは、

道迷いすることが多いですから

道がわからず引き返したり

悔しい思いの積み重ねで

地図読みを覚えたという人もいます。

地図を持たないと遭難したときに

かっこ悪いという程度の認識で

地図を広げるのは山頂などの

展望のよい所で、

見える山々の名前を知りたいと

思ったときくらいという人もいますよ。

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地図読みはおもしろい

初心者

私もその程度です。

詳しく教えてください。

その人は、それでも1日数回は地図を

見ていたので、等高線はしだいに

見慣れてその意味がなんとなく

わかるようにはなっていました。

ある日の山へ向かう電車。

空いている車内で地形図を

大きく広げ、電車が走っている

場所から見える景色と地図を

対照していました。

そして、長いトンネルに入ったとき

そこを抜けてあらわれる風景を

予測しました。

結果は大当たり。

山を背後にしたのどかな山村の

たたずまい、

谷の切れ込み具合、

線路と並走する道路など、

思った通りの風景に

背中がぞくっとしたのが

地図開眼の瞬間だったそうです。

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地図読みが習慣になる

初心者

講習や訓練で覚えたのではないのですね。

私にもできそうです。

最初は簡単なことからはじめればいいのです。

ある程度でも1度覚えてしまえば、

山へ行くのに地形図は手放せなくなり、

地形図上で自分の現在地を知り、

先の行程と地形を予測する

習慣が身に付きます。

絶対に正確と思っている

地形図に細かい間違いがあることに

気づいたりするアラ探しも

楽しみになってきますよ。

また、読図のためにしばしば立ち止まる

ので休憩にもなり、

初心者であればバテにくくなります。

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地図読みと単独行

初心者

地図読みができれば

単独での登山に多少なり自信がもてますね。

もちろんです。

単独は危険と一般的に

言われますが

単独ゆえの危険要素は多々ありますが、

単独ならではの利点もあります。

地図読みも

グループ登山ですと

なかなか覚えられません。

単独だからこそできることもあり、

僕は登山のレベルアップには

大切と考えています。

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初心者

とてもためになりました。

おかげで楽しみながら

地図読みを覚えていけそうです。

有難う御座います。

まとめ

以上、今回は『道迷い』について

僕なりの意見を書いてみました。

同じ山岳救助隊員のなかでも僕と意見は異なる人もいますし、

同じ意見の人ももちろんいます。

是非、これから初心者にも単独行の楽しみをしってもらいたいです。

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はじめての熊遭遇の対処方法おすすめ(遭難対策)



クマ連続襲撃事件の専門家の意見(2019年8月19日)

初心者

クマ連続襲撃のカムイエクウチカウシ山

のニュースがありましたね。

カムイエクウチカウシ山(1979メートル)で

2人の登山者を襲ったクマについて、

クマの専門家は事故をどう見るのか。

◆帯広畜産大学の柳川久副学長

クマは普通、人を見たら逃げる。

人を襲う個体は普通ではない。

(山への)人の出入りを

抑えられるなら駆除の必要はない。

だが、入山を禁止できる法的根拠はなく、

実際に登山者がいる以上、

襲われた2人と同じ状況に

なればまた襲う可能性がある。

◆北海道野生動物研究所の門崎允昭所長

本気で襲われたら殺されている。

今回のクマは、

活動し始めた時間帯に

人が近づいてきたから、

興奮して排除しようとしたのだろう。

手口や襲った後の振る舞いから考えると

同一個体で間違いない。

クマの駆除には反対。

人の存在を気付かせれば、

襲ってくることはまずない。

登山中、ホイッスルを時々鳴らし、

万が一、近づいてきたら大声で脅す。

それでも近づいてきたら、

ナタか大きな石で攻撃する。

クマは「痛い」と思ったら100%逃げていく。

◆ヒグマ対策グループの葛西真輔さん

まずは、人を襲ったクマが今も同じ場所にいるのか、

居着いているなら、その理由を調査する必要がある。

2人を襲ったクマが同一個体なのか

確認するためにDNA型鑑定も必要だ。

だが、山でクマの事故が起きても、

対応できる体制が整っていない。

大切なのは事故の再発を防ぐこと。

方法は二つしかない。登らないか、

クマを駆除するか。

実際に入山を規制できない以上、

人を襲ったクマは駆除するべきだと思う。

■事故の状況

7月11日=神戸市の男性(65)

クマは体長約1・5メートル。

午前4時40分ごろ、

単独で登山中に約20メートル先で

クマと遭遇した。突進してきたので、

つえで抵抗し、かわそうとした際に

右前腕に長さ10センチほどの

傷を負った。

さらに襲いかかろうとしたが、

笛を吹くと立ち去っていった。

自力で下山し、中札内村の診療所で

治療を受けた。登山歴45年。

■事故の状況

7月29日=札幌市の男性(47)

クマは体長約1・2~1・3メートル。

午前4時ごろ、単独で登山中に、

約10メートル先から

クマのうなり声が聞こえた。

突進してきたので、

小さなリュックで払いのけようとしたが、

背中側に回り込まれ、かみつかれた。

倒されて馬乗りにされ、

足で蹴ったところ下山方向に逃げていった。

携帯電話で110番通報し、

ドクターヘリで札幌市内の病院に搬送された。

頭などを50針縫う治療を受け、

8月11日に退院した。

登山中、クマよけ鈴は

リュックに付けていたが、

ホイッスルは未携帯だった。

登山歴3~4年。

まやまブログ

初心者

なぜ登るのか?

と話題になりましたね。

北海道中札内村

7月中旬以降に2人の登山者

が相次いでクマに襲われた

中札内村の

カムイエクウチカウシ山(1979メートル)。

道は再発防止のため「登山自粛」を呼び掛けているが、

最初の事故後、入山した人は少なくとも60人以上に上る。

クマが人を襲ったばかりの

“危険な”山になぜ登るのか。

13日に登山者に取材した。

13日午後2時ごろ、

登山口最寄りの札内川ヒュッテ。

駐車場には、登山客や釣り人らの

車約20台があった。

そのうち半分は道外ナンバーだ。

下山したばかりの

東京の川島秀雄さん(56)は

「手つかずの自然が残る山は素晴らしかった」と振り返った。

「事故のことはヤフーニュースで知っていた。

行政が自粛を呼び掛けているとは知らなかった」

日本300名山の全登頂を目指し、

200名山の一つである同山を訪れた。

最初にクマに襲われた神戸市の男性は

笛を吹いて追い払ったとニュースで読み、

今回はホイッスルを持参した。

「2日を要する難易度が高い山なので、

この日のためにトレーニングを積んできた。

クマの事故が続いたからといって、

登山をやめる考えはなかった」

妻との登山を終えた金沢市の男性(49)は

「(事故現場に近い)八ノ沢カール付近には、

クマのふんがたくさんあった」と語った。

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初心者

クマのふんは見かけるとこわいですよね。

それもできたてホヤホヤですと・・・

私ったらまやまさんの前で

なんてことを言ってるのですかね(恥)

顔から血が出そうですので、

また是非とも最新の情報を教えてください。

はい、何も聞こえてませんでしたよ。

血ではなくて火が正しいですね。

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福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件

は1970年(昭和45年)7月に

北海道日高郡静内町の日高山脈

カムイエクウチカウシ山で

発生した獣害事件。

若い雌のヒグマが登山中の

福岡大学ワンダーフォーゲル同好会

会員を襲撃し、3名の死者を出した。

福岡大学ワンダーフォーゲル同好会

ヒグマ襲撃事件、

岡大学ワンゲル部員日高山系

遭難事件とも呼ばれる。

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ヒグマの習性を知らしめることに

なった熊害事件の一つ。

18歳から22歳までの若者5人が

登山中にヒグマと接触し、

その習性に翻弄されたあげく

3人が犠牲になった凄惨な事件である。

被害に合ったパーティは

部と省略されがちだが、

実際は後者の同好会のほうが正しく、

規模の小さな組織であったことが伺える。

本記事では通りが良いため

彼等をワンゲル部と略す。

メンバーはリーダーのA(20歳)、

サブリーダーのB(22歳)、

他同行していたC(19歳)、

D(19歳)、

E(18歳)の5人である。

それぞれの本名は周知されたものであるが、

ここではあえて控えることにする。

ちなみにワンダーフォーゲルとは

「渡り鳥」という意味で、

転じて当時流行っていた

「青少年達が自然溢れる山野へ出向き、

それを通じて心身ともに鍛える活動」

のことをこう呼ぶ。

平たく言ってしまえば登山部であるが、

ワンゲル部は山に限らず自然溢れる環境ならば

どこにでも目的地を定めて出向くという点が異なる。

1970年7月12日、

ワンゲル部は九州福岡から

北海道の日高山脈へと向かって旅立った。

同月の14日に到着して入山を開始した彼等は、

それから11日かけた同月25日、

1979m地点のカムイエクウチカウシ山

八ノ沢カールに到着する。

この時、予定は大幅に遅れていたので、

翌日の登頂後には

すぐ下山するという方針が固まっていた。

テントを設営し、一息ついていると、

その近くに1頭のヒグマがやってきた。

この時、キスリング(荷物)は

外に放り出されていた。

ワンゲル部のメンバーは物珍しかった

ヒグマをしばらく面白そうに観察し、

写真を撮るなど余裕を見せるほどであったが、

やがてヒグマは放置していたキスリングを漁り始めた。

食料などが入ったキスリングを

奪われたままでは困ると思ったメンバー達は、

ヒグマが興味を失った隙を

見計らってキスリングを奪還。

その後はラジオの大音量を流したり、

火を炊いたり、食器を鳴らすなどして

ヒグマを威嚇してなんとか追い返した。

それから疲れ果てて眠りについた

彼等だったが、妙な鼻息を聞いて目を覚ました。

鼻息の主は、さっきのヒグマだった。

戻ってきた先ほどのヒグマは、

拳大の穴をテントに空けていくと、

また去っていった。

これに肝を冷やした彼等は

2時間ごとに交代で見張りを立てることになった。

しかしこの時、事態は既に

深刻な状況へと陥っていったのである。

26日を迎えた。見張りを立てていた間も、

ワンゲル部の面々は恐怖の

あまり誰一人として眠りにつけなかった。

早朝、早々と荷造りしていた彼等の元に、

またヒグマが現れた。

ヒグマはしばらくうろうろしていたが、

ついにテントに近づいてきたので

一同はテントに一度は逃げ込んだ。

テントを押し潰そうとする

ヒグマとの押し合いが続いたが、

このままでは危険と判断した彼等は、

反対側の入り口から急いで脱出し、

稜線まで逃げた。

やがてヒグマはテントを潰すと、

自分の漁ったキスリングを

移動させる行動を取り始めた。

命の危険がより間近に

迫っていることを悟った

リーダーのAは、サブリーダーのBと

メンバーのEに助けを呼んでくるように指示した。

この時、彼等は全員ですぐ山を

降りるという選択を取らなかった。

遺族はその理由を

「登頂達成という目標への未練が

あったのではないか」と推測している人が多い。

やがてBとEは北海学園大学の

パーティと遭遇することに成功する。

このパーティもまた同個体と

思われるヒグマの襲撃を受けていた。

しかも、福岡大ワンゲル部よりも

さらに執拗に追いかけられており、

1人は躓いて地面に倒れるなど

ヤバイところまで追い詰められていたが、

一度荷物を捨てたことで、

命からがら逃げられたという。

ちなみにその荷物を後で見に行くと、

ヨダレでべちょべちょになった

ズタボロのキスリングが

岩の上に整然と並べられていたらしい。

北海学園大ワンゲル部から

2人は下山を薦められたが、

まだ上に3人を残しているので

合流してからにすると答え、

食料などを分けてもらうと

仲間の元へと戻ることにした。

一方で、残ったメンバーは

やがてヒグマが姿を消したのを見計らって、

再度荷物の半分程度を取り戻し、

引き返していた。

しかし疲労がピークに達していた3名は

疲れて数時間ほど眠ってしまった。

目を覚ますとヒグマの気配はもうなく、

彼等は残りの荷物を回収し、

先ほどの稜線まで引き上げた。

この時、鳥取大学や中央鉄道学園の

パーティが通りがかっており、

ヒグマがうろついているという情報を共有した。

北海学園大学の支援を受けたBとEは、

引き返して残留チームと合流、

壊されたテントを修理すると、

安全だと思われる稜線に設営、

なんとか夕食がとれる

状況へと持ち直そうとした。

だがその時、またヒグマは姿を現した。

今度はさらに執拗に

テントを狙っている様子で、

一同はまたテントから

逃げ出すことを決意。

何度かリーダーのAが偵察したが、

ヒグマがテントから離れる様子はなく、

彼等は鳥取大学のパーティに

泊めてもらう方針を固めた。

三度偵察してもヒグマが

居座っていたので完全に

荷物を諦めた彼等は、

一気に沢を下っていった。

この時の時間は、

もう午後の6時30分頃で

、辺りは既に暗くなっていた。

下っていた最中、ふとDが後ろを向くと、

ヒグマが自分達の後を

追いかけているのが見えた。

慌てた彼等は急いで逃げ出したが、

ヒグマもそれに刺激されて

すぐに追いかけてきた。

ヒグマはまずEに襲いかかった。

「ギャー!」悲痛な悲鳴が山の中に轟き、

その直後に「畜生!」と怒鳴り声をあげげ、

足を引きずりながら

Eはカールの方へと逃げていった 。

その後Eの生きた姿を見たのは、

恐らくそのヒグマしかいなかっただろう。

リーダーのAが必死になって

助けを呼んでいると、

鳥取大学のパーティが事の重大さに気づき、

焚き火を起こしたりホイッスルを

鳴らすなどして位置を知らせ、

自分達は助けを呼ぶためにテントや

荷物を残して下山することを決意する。

福岡大ワンゲル部のメンバーは

なんとか合流に成功したが、

騒乱の中でメンバーはCとはぐれていた。

CのことをAは呼びつづけたが、

一度応答があっただけで

合流は出来なかった。

後に分かったことだが、

Cはこの声を確かに聞いていたが

詳しい内容が聞き取れず、

ヒグマの気配もあって合流に

失敗してしまったのである。

A、B、Dの3人は鳥取大学の残した物資の

あるカールに降りることは出来ず、

その夜は岩場に身を隠した。

はぐれたCは鳥取大の残した目印を

頼りにテントへと移動しようとするが、

その間にまたヒグマに遭遇した。

Cは死に物狂いで崖に登り、

岩を投げつけるなどして必死に抵抗した。

すると投げつけた岩が一発当たって

ヒグマが怯んだので、

その隙に一気に鳥取大の残した

テントに逃げ込んだようだ。

しかし、助けがいると思ったそこに

持ち主の姿は既になく(もう下山していた)、

疲れ果てたCは、そのまま

テントの中で眠りに付いたという。

27日は朝から濃霧が立ち込めており、

ヒグマの接近など

察知出来る状況ではなかった。

それでもCとEを探そうと

一行は出発したが、

彼等はすぐさまヒグマと遭遇した。

リーダーのAはカールの方に逃げ、

ヒグマはそれを追いかけた。

それがB達の見たリーダーAの最後の姿だった。

標的から外れたBとDは

麓まで降りて救助を要請した。

結果として彼等は生存者となることが出来た。

山に残されたCは、

その後どういったことが起きていたか、

メモに残していた。

メモから察するに彼はずっと

鳥取大学の残したテントに残り続け、

孤独に恐怖と戦っていたことが伺える。

実際のメモはググるとすぐに出てくるが、

ここではあえて避ける。

文中には「早く博多に帰りたい」

という切実な思いが

綴られていたということだけは触れておく。

メモは26日の午後5時から27日の

朝の8時頃にかけて残されたもので、

最後は恐怖に支配されて手が震えていたのか、

ところどころ判別が難しい内容になっていた。

Cはその後、遺体で発見され、

メモはその近くに置かれていたという。

Cがどの程度まで生き永らえていたのかは

判然としていない。

救助隊が結成され、

行方不明の3名の捜索が行われた。

そして29日に2名、30日に1名が発見された。

遺体は、衣服を完全に

破り取られベルトだけに

なっていたなど、見るも無残な状態だった。

顔が半分なくなっていたり、

腸を引きずり出されていたり、

耳や鼻などの部位が

齧り取られていたなど……。

それはもう目も当てられない

状況だったという。

悪天候のため遺体を降ろすことが出来ず、

現地で荼毘に付されることになった。

彼等を殺害したヒグマは29日、

ハンターによって発見、

射殺された。4歳の雌だった。

検死の結果、3名の死は

「頚椎骨折および頚動脈折損による失血死」だった。

ヒグマの怪力の凄まじさを物語る死因である。

誤解されがちだが、

このヒグマは彼等を食べるために殺害したのではない。

ヒグマの射殺後、胃の内容物を調べたところ、

人の部位が出てくることはなかったのだ。

これはすなわち、ワンゲル部の面々はヒグマにとって

「自分の所有物を奪おうとする敵対生物」

という認識だったことを意味する。

要は「獲物ではなく、敵として排除された」

という証拠であった。

実際敵対生物は食害せずに

排除するという行動は

前例がないわけではない。

有名な三毛別羆事件の

人食いクマと決定的に

違うのはこの点である。

ただしこの時のクマは、

キスリングの荷物からぶんどった

食物をある程度摂取していたことから、

人間まで食べる必要が

なかったのだとも言う。

しかし、結局のところ彼等の

遺体が食害されなかった

理由はわかっていない。

3人の若者の命を奪ったヒグマは、

ハンター達のしきたりによって

熊肉として食され、

さらに剥製として日高山脈山岳センターに

保管されることになった

(以前は役所で保管されていたこともあるようだ)。

ちなみに剥製にする際、

銃弾を受けた部分を削ったため、

やや身体が小型化してしまっている。

しかしこちらを見ながら

威嚇するようなのポーズを

とっているそれは、見るものを圧倒するものがある。

余談だが今でも福岡大学には

ワンダーフォーゲル部が存在し、

事件当時は同好会だったそれは、

正式に部として昇格した。

事件のあった地には

慰霊碑も設立されており、

部では慰霊登山が行われているようだ。

しかしかなり悲惨な事件だったため、

そういった活動をしていることは

あまり表沙汰にはしていない。

当時はインターネットなど当然ない時代である。

現在でもそうだが、当時は今よりも

ヒグマの対処法が人々に浸透していなかった。

ワンゲル部のミスは大雑把に言うと、

ヒグマから荷物を執拗に

取り返そうとしてしまったこと

逃げる時に色めき立ったことで

ヒグマを刺激してしまったこと

散り散りに逃げてしまったこと

と、ことごとくヒグマの神経をさかなでし、

かつヒグマが追いやすくなる行動を

とってしまったことに尽きる。

そしてそもそも最初にヒグマと遭遇した時、

すぐに下山しなかったことは致命的だった。

最初は大丈夫だと高をくくったとしても、

テントを押し倒された時点で、

つまり2日目朝の襲撃時点で

下山の判断をしていれば、

3名の命が失われることはなかったという

厳しい意見も聞かれる。

この登山計画自体は

大変良く練られたものであった。

よって彼等は登頂するということに

並々ならぬ熱意を注いでおり、

その思いが彼等を山に踏みとどまらせてしまった。

一つ擁護するのであれば、

ワンゲル部が荷物に固執したのは

無理もない話でもある。

11日もの間、山を歩き続けた彼等にとって、

残り少ない食料を詰めた

キスリングは生命線だった。

さらにこの中には財布などの

貴重品も入っていたという話もある。

とはいえ、他の登山者の存在を

認識した時点で、彼等の支援を

受けながら即下山するという

選択肢があったこともまた事実である。

この事件を教訓に、

ヒグマの執着心の強い習性、

誤った撃退方法などは、

より多くの一般市民に知れ渡った。

ちなみに惨劇の地となった日高山脈では、

これの前後において人が死ぬほどの

熊害事件は起きていない。

が、襲われかけた事件は事件前にも

何度か起きていた。

これらは全て同個体の仕業では

ないかと見られている。

これを機に、ヒグマの生態や

習性が明らかにされたことで、

この日高山脈ではこれほど酷い

熊害事件は起きていない。

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初心者

日本には何頭程度の熊がいるのですか?

現在、日本では本州以南に

ツキノワグマが

8600~12600頭、

北海道には

ヒグマが

1900~2300頭

棲んでいると言われています。

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ツキノワグマとヒグマの違いについて

初心者

ツキノワグマとヒグマとは

見た目や大きさはどのように

違うのですか?

ツキノワグマは

首や胸に白毛がある個体が多いです。

オスで最大のものは、

体長150センチメートル

体重120キログラム

となります。

ヒグマは

黒または赤褐色の個体が多いです。

オスので最大のものは、

体長240センチメートル

体重400キログラム

となります。

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ツキノワグマの特徴について

初心者

本州に棲んでいる、

ツキノワグマの

特徴について

具体的に教えてください。

ツキノワグマは

具体的には

人よりも早く走ることが可能

で100メートルを

7秒程度で走ります。

また、木登りも泳ぎも得意となります。

嗅覚は犬並に鋭く、

聴覚は人間よりも優れていますが、

食べることに夢中になると、

周りが見えなくなることも

あるようです。

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熊に出逢わないための注意点について

初心者

登山の際に

ツキノワグマに出逢わないために

注意することはありますか?

登山道以外のバリエーションルートは、

熊との遭遇の危険性が高まります。

ケモノ道を歩く時には

熊鈴やラジオなどは声を出すなどして

クマにこちらの存在を教えます。

笛も持参したほうが良いでしょう。

山菜はクマの食物でもあるので、

近くにいる確率も高くなります。

沢筋は水の音で足音や藪を

かき分ける音が消され、

匂いが流れてしまうので、

注意が必要となります。

また、香水や香りの強い化粧品、

などは熊の興味を惹いたり

刺激を与える可能性があります。

登山道に立てられた

真新しい指導標に熊の歯形が

付いていたりするのは、

ペンキの匂いに引き寄せられたためです。

クマは人里ちかくから

2000メートル以上の

高山帯まで広く生息する。

大きな標高差を

行き来する個体もいれば、

北アルプス立山地区のように

2000メートル付近に

定住する個体もいます。

そのため、

冬眠する場所も特定できません。

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熊が冬眠から覚める時期・シーズンについて

初心者

熊はいつ頃から

冬眠から目覚めて

行動するのですか?

3~4月頃に

冬眠から目覚めて、

活動を開始します。

冬眠場所は、斜面の枯れ木から

できた穴などを利用することが多いです。

真冬でも全く起きないというわけでも

なく熊も身の危険を

感じたときなどは起きます。

また、全ての熊が必ず

冬眠入りするとは限らないので、

冬期だからといって

安心することは危険です。

若い雄熊、成獣の雄熊、単独の雌熊、

子連れの雌熊の順に冬眠から明けます。

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熊が出没しやすい時期・シーズンについて

初心者

熊の出没が多い時期は

シーズンはいつですか?

具体的に何月頃ですか?

春から秋にかけてのシーズンが、

熊の行動が活発になる時期で、

熊の目撃・出没情報も

増えていく傾向にあります。

また、山菜採り渓流釣り、

登山などのレジャーのために

山に入る機会も多くなり、

毎年熊との不意の遭遇による

人身被害も発生しています。

具体的には、

6月~8月頃から徐々に多くなり、

9月から10月頃がピークとなります。

理由としては、

6~7月は

雄熊は雌熊を探して

盛んに動き回ります。

また、母熊から離れた若い熊は、

好奇心にあふれ向こう見ずで、

広範囲に動き回る傾向にあるので、

注意が必要です。

7~8月は

食べ物が少ない時期で、

食べ物を求めて盛んに動き回ります。

9~11月は

冬眠に備えて、食欲が増します。

餌となる堅果類が不作の年は、

行動範囲が広がります。

冬眠に備えて食いだめをします。

11~12月は

食物不足や気温の低下に

対応するため冬眠入りします。

雌熊は冬眠中に子供を産みます。

栄養状態がよければ出産率が増加します。

熊はほとんど1頭で行動します。

他の熊と一緒にいるのは、

交尾をする時や子育てをしている時です。

雌熊は冬眠中に出産し、

次の年の夏まで子育てを行います。

子育て中の母熊は、子熊を守るために

神経質になっているため、最も危険な状態です。

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熊に出没しやすい時間帯について

初心者

熊が出没しやすい

時間帯はありますか?

夜明け、夕方の薄明かり時です。

山岳地では、クマは薄明かりのときに

行動することが多くなります。

早朝や夕方の薄暗い時間帯は

遭遇の機会が増えます。

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熊の食べ物について

初心者

熊の食べ物は

どのようなものですか?

熊はは季節や年によって

食べ物を柔軟に変化させます。

基本的な食べ物は植物中心ですが、

機会があれば鹿などの

動物質も食べます。

草類・木の実・蟻・鳥獣類や

蜂・果樹作物・家畜・魚など

幅広いです。

春は山菜などの草本類、

樹木の新芽・花です。

春の山菜採りシーズンは、

クマも人も夢中になることがあるので、

特に注意が必要です。

夏は草本類、昆虫類、果実類。

秋はブナ・ミズナラなどの

堅果類、果実類となります。

奥山に熊の好む

餌樹としてドングリ類、

コクワ、ヤマブドウなどです。

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熊を目撃してしまった場合の対処方法について

初心者

熊を目撃してしまった場合は、

どのように対処すれば良いですか?

熊が人間に気付いていない場合は

素早く静かに、注意を払いながら、

その場から離れること。

熊が遠くで

人間に気付いている場合は

ゆっくりと熊の逃げ道が開く

位置関係に向けて移動します。

よほどのことがない限り、

熊からは近づいて来ませんが、

もし近付いてきても慌てて逃げない。

走って逃げると

追いかけてくる可能性がある。

追いかけられたら絶対に逃げ切れません。

熊のほうに注意しながら、

熊と人間との間に岩や木を挟むように

静かにゆっくりと後退する。

視線を遮るものがあると、

熊の緊張を緩める効果が期待できる。

目は直接合わせないようにします。

威嚇していると思われるためです。

また、小さな子熊であっても

可愛いからといって近づいたり、

写真などは撮影しないことです。

近くには子熊を守る母熊が潜んでいるからです。

死傷事故に至るケースとして多いのは、

一本道などで母熊と子熊の間に人間が

入り込んでしまうパターンです。

こうなると、母熊は絶対に逃げず、

強い防衛意識をむき出しにします。

熊が人を避けるという原則も通用しません。

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熊に襲われてしまった場合について

初心者

熊に襲われてしまった場合は、

どのように対処すれば良いですか?

人間と熊がまともに戦ったら、

まず人間に勝ち目はありません。

襲われないことを第一に考えます。

過去の助かった事例から答えますと、

熊と人間との間に、

カバンや帽子など

熊の気をひくものを投げる。

投げられたものに熊が

気を奪われている間に、

静かにその場を逃げるなどがあります。

襲われた場合は、

近付いてきた熊が攻撃に移るとき、

人間の直前で止まり後退するという、

行動をします。

このとき人間も後退し、

距離をとります。

こうすれば大丈夫

という方法はありませんが、

望みがあるうちは

後ろ向きで逃げたり

地面にうずくまらないことです。

熊の攻撃は、

爪でのひっかきと、

歯で噛むことが主なものとなります。

ひっかきは顔面に一撃されただけで

肉がちぎれ目が無くなるほどの

ダメージを受けます。

首筋に攻撃を受けると、

頸動脈をやられ命を奪わます。

最終手段として、

素手やストックやナイフなどで

反撃する場合は、

大声を上げながら、

目や鼻への攻撃が有効となり、

動き続けて噛まれたり

叩かれないようにします。

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熊撃退スプレーの効果について

初心者

熊撃退スプレーを持参していれば

は効果があるのですか?

熊の顔に降りかかるように、

確実に使えば効果はあります。

風向きに注意し、熊野の向かってくる方向が

必ず風下になる

位置関係になってから噴射します。

スプレーは絶対に自分に

降りかからないようにします。

肌に少し付いただけでも、

ヤケドのような刺激を受けます。

髪の毛に付くとその後、

目や鼻や口に入ってしまい、

自分が大きなダメージを受けます。

使用できる距離は、

無風状態で最大5〜8メートル以内。

5秒噴射×2回程度で空になってしまうので、

ミスは許されません。

スプレーには臭いなどで

熊を退ける効果はなく、

忌避剤としては使えません。

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熊が人を襲う理由について

初心者

熊が人を襲うのは

何故ですか?

人を襲う原因は3つあります。

1つ目は、

ヒグマは食べる目的で襲うことがあります。

この場合は人を執拗に攻撃し、

倒した人間をその場で喰うこともあるが、

多くは己の安心できる藪の中や

窪地や小さな沢地などに

人を引きずり込みます。。

2つ目は、

戯れ苛立ちから襲うこともあり、

襲う熊は2,3歳の若熊に限られている。

この場合は頭を下げ、

毛を逆立て半ば白目を出して上目ずかいに

人を睨みながらにじり寄り、

威嚇しながらちょくかいを掛けてきます。

3つ目は

人をその場所から

排除するために襲うことがあり、

その理由は不意に人と出会ったときの

不快感から興奮しての先制攻撃や

子連れの母熊が子を守るための

先制攻撃があります。

この種の事故を予防するには、

鈴や笛を鳴らして歩くと良いです。

人が気づかずず穴に近づいたために、

穴から熊が飛び出し襲ってくる

ということもあります。

時季により襲い方も異なります。

人間に対する熊の襲い方は

時季により2つに分けられます。

2月中旬以降の冬籠もり末期と

冬籠もり明け直後は

立ち上がる体力がなく這ったまま

主に歯で攻撃し易い部位をもっぱら囓る。

これ以外の時季は立ち上がって

手の爪で攻撃することが多いです。

山菜採りの時季に

熊が人を襲う場合は、

立ち上がって手の爪で攻撃してきます。

熊の手爪は「熊手」の原型と

なったほど頑健で、

手爪は鉤型で長さは6~10cmもあります。

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初心者

もし熊に遭遇した時の

イメージができました。

有難う御座います。

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