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【まとめ・災害情報】ニュース最新速報


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最新情報/ニュース速報

・空海ゆかりの巨岩!?発掘 高知県須崎市、伝承の土地から「二ツ石」 大善寺住職「感無量」(2022年02月06日)

高知県須崎市の大善寺のふもとにある二ツ石大師堂の名前の由来になり、弘法大師空海がその上で往来の安全を祈ったと伝わる「二ツ石」と思われる巨岩が、このほど地中で見つかった。大師堂周辺は平安期には海に面した岩場だったが、その後は陸地になったため目に触れることはなく「幻の岩」とも言われていた。近隣住民らは「伝説の二ツ石を見られるとは思わなかった」と興奮している。 市史や同寺の伝承によると、平安期には現在本堂がある山は須崎湾に突き出た岬で、周囲は断崖になっていた。目の前の海には「波の二ツ石」と呼ばれる巨岩があり、潮が引けば姿を現した。山越えをショートカットできる道として、干潮時に岩場を往来する人もいたという。 しかし、波にさらわれる人が多く、「須崎の親知らず」と呼ばれる交通の難所。平安初期に空海が、岩の上に立ち水難防止や航海安全を祈願し、刻んだ仏像を安置したのが二ツ石大師堂の起源とされている。その後、二ツ石周辺は堆積した土砂で埋まり陸地が拡大。現在は海岸まで250メートルほどあり、住宅地が広がる。二ツ石の存在は口伝で地域に伝わり、おおよその場所は知られていたが住宅が建ち掘り出す機会はなく、いつしか伝説のように扱われていた。 高橋成暢住職(62)は2017年、二ツ石の西側の一つが埋まっているという言い伝えのある大師堂前の土地を購入。家屋の解体を済ませた今月21日、業者に依頼してパワーショベルで地面を掘った。1・5メートルほど掘り進めると巨石が顔を見せた。すべて掘り起こすことは難しいが、現在露出している部分だけでも6・5メートル×3・5メートル×2・5メートルと巨大。全体は黒っぽく、一部は焦げ茶色で波に削られた跡があり、付着した貝殻も見つかった。高橋住職は、二ツ石の西側と〝断定〟。「ないという人もいたので、見つかった時は感無量。信じていた思いが報われた。誰もが祈れる癒やしの場にしたい」。近くの70代男性は「本当にあったのでびっくり。あの石の上で弘法大師が祈ったと思うと感慨深い」と思いをはせていた。 東側の二ツ石は西側から約15メートル離れた場所にあるとの言い伝えがあるが、住宅があり発掘の予定はない。


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出典元:『高知新聞』
 

・人類を襲う「地磁気の逆転」の恐怖、その時期を科学者が調査(2022年02月02日)

地球の磁気はここ数十年で急激に弱まっていることが、科学者らによって確認されている。ここから予測されるのは、北と南の磁極が入れ替わる「磁極の逆転(ポールシフト)」が近い将来に起こる可能性だ。地球史において磁極の逆転はかなり頻繁に起きているが、そのメカニズムや時期については謎めいた部分が多い。ロチェスター大学の地質学者らが、最近発表したレポートで南アフリカにおける磁気の変化について報告した。地磁気の変化は世界のいたる所で、岩石の中に記録されている。これまでの調査で、磁極の逆転現象は過去2000万年の間に、約20万年から30万年に1回のサイクルで発生していたことが確認されている。しかし、非常に恐ろしいことに、最後に発生したのが80万年近くも前のことなのだ。これまでの周期で磁極の逆転が起きるのであれば、80万年の間に2回や3回、それが発生していても不思議ではない。もしかしたら、人類はもう間もなくその現場に居合わせることになるのかもしれない。ここ数十年の間、地球の磁力は10年で5%の割合で弱まっていることも、逆転の到来が近づいていることを示している。磁極の逆転が起こった場合、人類を壊滅的な事態が襲うだろう。世界中のナビゲーションシステムは破壊され、太陽から有害な放射線が降り注ぐ。地球上のあらゆる生命が危険にさらされることになる。これは一体、どのくらい差し迫った危機なのか──。その疑問を解き明かすために、ロチェスター大学の研究者らは、南米から南アフリカにかけて広がる「南大西洋異常帯(South Atlantic Anomaly)」と呼ばれる地域に注目した。彼らがこの場所を選んだのは、この地域が世界で最も磁力が弱まっている地域だからだ。この一帯では磁力の急激な低下が度々起こっており、それは地球の内核や外核、その周囲のマントルとの相互関係から発生しているとみられている。地球の磁場のエネルギーは、核内で発生した熱を逃がすために起きる、磁気を含む流体の循環運動から発生している。今回の調査で南アフリカの地底の非常に深い部分の、地球の外核とマントルの境目のあたりに巨大な岩があることが分かった。この岩は周囲と比較すると温度が低く、密度が非常に高い。この岩が時おり外核の中に沈みこむことがマントルの流れを妨げ、磁場の乱れを生んでいることが分かった。研究者らはこの現象が、地球の磁極逆転の引き金になるとみている。しかし、今回の研究においても磁極の逆転のメカニズムは完全には解明されていない。磁極の逆転がいつ起きるのかは、依然として不明のままだ。


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出典元:『Forbes』
 

・超巨大ヒグマ「OSO18」に騒然…地元住民がもっとも恐れる「ヤバすぎる事態」(2022年02月01日)

体重は推定で約400kg、立ち上がって手を上げれば高さは3mの超巨大ヒグマの被害が北海道で相次いでいる。「OSO18」と呼ばれているその雄グマは、200kgの牛も真っ二つに切り裂くほどの怪力で、その被害により牧場をたたむ経営者が出るほど深刻な問題となっている。この巨大ヒグマを捕獲には、冬眠中の今が絶好のチャンスだ。しかし捜索の手がかりは薄く、追跡がほとんどできていない状況に、地元関係者は焦りを滲ませている。オソが他のヒグマと違う点は、その大きさだけではない。自らが仕留めた獲物に対して、まったく執着を見せないのだ。「本来、ヒグマは自分が手に入れた餌や餌場には強い執着心を持ちます。一度餌を捕まえた場所には、味を占めて何度も戻って来ます。しかし、オソは同じ餌場に戻って来ることはありません。仕留めた獲物の食べ方にも特徴があります。オソは牛の肉や内臓をほんの少しだけ食べ、あとは残していきます。獲物を食べるためではなく、ただ弄ぶために襲っているのではと感じるほどです」ヒグマ対策の基本は、獲物を仕留めた場所に戻って来る習性を利用し、被害があった場所の付近に箱わなを仕掛けて捕獲することだ。だが、オソの場合はこれがまったく通用しないのである。ヒグマの特徴である、食べきれなかった獲物を土の中に埋めるなどして保存する「土まんじゅう」をした痕跡も現地では見つかっていない。オソの対策にあたる北海道猟友会標茶支部の猟師も、オソを「猟奇的」だとし、「我々が知っているヒグマとは違う」と危機感を募らせている。もう一つの特徴が、牛を真っ二つにするほどの怪力を持っていながら、驚くほど用心深い性格である点だ。実は、オソは甚大な被害を及ぼしているにもかかわらず、一度も人による目撃例が報告されていない。オソとみられる個体が目撃されたのは、2019年に標茶町が仕掛けたカメラに映り込んだ一例だけである。そもそもオスのヒグマは、若いうちに駆除されてしまう例がほとんどだ。そのため、成獣まで生き残っているという時点でどの個体でも用心深くなっている。だが、オソの場合は、さらに度を越した慎重さを持ち合わせているのだ。櫻井氏が語る。「日中はどこかに潜んでいて決して姿を見せず、駆除のための銃器を使えなくなる夜になると人知れず行動を始めるのです。誰にも目撃されずに行動することから我々は『忍者』とも呼んでいます。昨年の9月にオソと思われる個体の足跡が見つかって以来は何の痕跡も見つかっていません。行動範囲の広さも相まって、捜索しようとしても、どこにいるかの手掛かりすらつかめないのです」銃器と並ぶクマ対策の要である箱わなに関しても、前述のとおり近くに立ち寄った形跡すらない。この理由について、標茶町でヒグマ対策に従事する猟師はこう推測する。「現在は厚岸町、標茶町で合計10基の箱わなを仕掛けていますが、かかる気配はありません。これは、オソが箱わなの形状や、わながどのように作動するのかを認識しているからだと思われます。おそらく、幼少期に母グマか兄弟が、箱わなにかかったのを間近で見ているのでしょう。こうした経験から、箱わなにかからないための知恵を身に付けたのだとしか考えられません」個体差はあるが、多くの場合、箱わなにかかったヒグマは脱出を試みて激しく暴れる。一緒に生活していた個体が捕えられた光景は、オソにとってトラウマとなっているのだろう。この経験が、あらゆる対策が通用しない「怪物」を生み出してしまった可能性は高い。自治体もオソによる被害を見過ごしていたわけではない。標茶町は’19年から被害があった場所に猟友会員を派遣し、捜索に乗り出していた。しかし捕獲することはできず、翌’20年にも被害を出してしまった。さらに’21年には隣接する厚岸町でも初めて被害が報告され、被害を及ぼす範囲が広がってしまう。昨年11月には両町と北海道、クマ専門家が「OSO18捕獲対応推進本部」を立ち上げている。もはや町単位ではオソに太刀打ちできなくなったのだ。両自治体は連携し、対策を打ち出している。標茶町の農林課林政係の担当者が語る。「昨年8月中旬には、’19年に被害のあった場所にヒグマを音と光で威嚇する装置である『モンスターウルフ』を設置しました。同様の音で威嚇する装置の設置台数も増やしています。また、移動経路がつかめていないため、来春に向けてカメラを増設するといった対策を進めています」厚岸町の環境林務課の担当者も「ヒグマが嫌がる電柵を放牧地に増設し、被害の出始める7月に備える」とした上でこう述べる。「家畜の被害が出るまでどこに潜んでいるかわからない、という事態を避けるため、まだ雪のある時期に足跡の捜索に力を入れています。猟友会員、役場の人間、国有林や道有林の所有者に道路工事の業者など、山に立ち入る多くの人に協力を仰いでいます」例年、オソによる家畜の被害は7月から9月に集中している。次の繁殖期をむかえるまでにオソの駆除が出来なければ、さらに被害が広がることは明らかだ。一方で、ヒグマは冬眠明けの時期である3月ごろに動きが緩慢になる傾向がある。つまり、駆除に向けた準備は、雪の残っている、今この時期に進めるべきなのだ。しかし、仮に足跡が見つかり、居場所がわかったとしても、駆除は容易ではない。これには地元のハンターも頭を悩ませている。猟友会標茶支部長の後藤勲氏が語る。「猟銃を使う場合、超大型のオソを一発で仕留めることはほぼ不可能でしょう。頭は硬い頭蓋骨に守られているため、確実に心臓を射抜く必要があります。もし仕留め損ねて手負いの状態にした場合、用心深さと凶暴さを増してさらに厄介な存在になることは間違いありません。それに、今は餌となるエゾシカの数も多く、わざわざ冬眠する必要もなくなっています。私たちが対策を練っているこの瞬間も冬眠をせず、山の中を移動している可能性も高いのです」被害が長期化しているということは、さらなる危険性を秘めている。酪農学園大学教授でヒグマの生態に詳しい佐藤喜和氏が指摘する。「繰り返し家畜を襲っているということは、それを目撃したほかのヒグマが真似をしだす可能性があります。第二、第三のオソといった模倣犯が生まれることが十分考えられるのです」地元の関係者も、「オソ一匹をただ駆除するだけでは意味がない」と考えている。厚岸町水産農政課職員で町営牧場長を務める櫻井唯博氏が語る。「10歳前後のオソは年ごろから言って、子孫を残している可能性が高い。オソの遺伝子を受け継いだヒグマが次々と成獣になっていることも考えられます。オソの遺伝子を持つ個体が標茶や厚岸をはじめ道東中に散らばっている可能性を考えると、今後もまったく油断ができないのです」現在、オソが人へ危害を加えたという事例は確認されていない。しかし厚岸町では昨年4月、山菜採りのため山林に入った60代の男性がヒグマに襲われて命を落としている。男性を襲ったクマはまだ見つかっていない以上、これがオソの仕業ではないと断定はできない。「ここまで長期間の被害が出ていると、もはや牛だけでなく、人間の命にかかわる問題だと感じています。オソが出始めてから、住民の間でも日没までには必ず家に帰らないといけないという認識が広がっています。一匹のヒグマのせいで、住民の生活全体が変わってしまったのです」(標茶町の牧場付近に住む住民)ヒグマが活発に動き始める4月まで時間はもう残されていない。オソと人間の追跡戦は、今後さらに激化していくに違いない。


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出典元:『週刊現代』2022年1月29日・2月5日号より
 

[野生動物出没ニュース]

クマ「ヴオオ」夜の山で恐怖キノコ採りで相次ぐ遭難(2020年10月20日)

山へキノコ採りに出かけて遭難するケースが相次いでいる。岩手県内では今年、19日までに14人(13件)が遭難し、うち2人が亡くなった。遭難した人は昨年同時期の7人(6件)の2倍にのぼり、県警は注意を呼びかけている。「寒い山中で震えながら夜を過ごした。命があっただけでもありがたい」 盛岡市川目に住む浦波美也子さん(76)は遭難した時のことをそう振り返る。6日昼、知人の女性(65)と2人で家の裏山にマツタケ採りに入った時のことだ。自宅から歩いて30分ぐらいの山で、これまでも年に数回入っていた。 午後3時ごろ、キノコを採り終えた浦波さんが帰ろうと言いに行くと、一緒に行った女性が胸を押さえて苦しそうにうずくまっていた。歩くのは難しそうで、浦波さんは「しばらく座って休もう」と声をかけた。しかし、思ったよりも早く日が暮れた。女性が回復しないうちに辺りは真っ暗になり、街の明かりも見えない。動かないほうが安全だと考え、山中で夜を明かすことを決めた。2人は普段から携帯電話は使っておらず、助けを求めることはできなかった。 盛岡地方気象台によると、6日夜から翌朝にかけての市内の最低気温は7・7度。防寒具は持ってきておらず、倒木に座って体を休めた。寒さで眠気は感じなかった。なにより、時折「ヴオオ」という動物の低い鳴き声が聞こえた。浦波さんはクマだとわかったが、女性を怖がらせまいと「カモシカかねえ」と笑って励まし続けた。 2人は夜明けとともに下山を始め、午前8時すぎに捜索隊に無事保護された。心配した家族が警察に連絡してくれていた。「まわりにも心配をかけた。もう山には入らない」と浦波さんは話す。

クマに襲われ95歳男性が負傷路上で首などをかまれる(2020年10月18日)

18日朝、長野県塩尻市で95歳の男性がクマに襲われ、病院に搬送されました。首などをかまれ、重傷とみられています。警察によりますと、現場は塩尻市広丘郷原の路上で、近くに住む農業・赤羽佳さん(95)が歩いていたところ、クマに襲われました。赤羽さんは歩いて自宅に戻り、家族が119番通報しました。赤羽さんは病院に搬送されましたが、首などをかまれ、重傷とみられています。けさ、近くの神社付近でクマの目撃情報があり、襲ったクマは同じ個体ではないかということです。また大きさから成獣とみられています。警察や猟友会が出てクマを捜索しているほか、市は付近の住民に注意を呼び掛けています。

イノシシ 二上山で繁殖か 住宅地で相次ぎ出没、住民怖い (2020年9月22日)

高岡市伏木地区でイノシシの出没が相次ぎ、住民から不安の声が上がっている。近くの二上山で繁殖し、年を追うごとに生息域を広げているとみられる。住宅地での目撃が後を絶たないほか、畑や田んぼが荒らされる被害もあり、住民は「夜に出歩くのが怖い」と話す。住宅街では捕獲用のおりの設置が難しいなど対策には限界があり、市は「草を刈ってイノシシが隠れられる場所を減らしてほしい」とする。 9月に入り、高岡市伏木地区の住宅地では3日に伏木古府元町、9日に太田、10日に伏木矢田でそれぞれ目撃情報があった。7月には伏木中学校(伏木古府)近くの住宅密集地にもイノシシが現れた。 「どんどん数が増え、山の下の地区にまで姿を現すようになった」。二上山の裾野に住む早不二夫さん(72)=伏木一宮=は、イノシシ被害に頭を悩ませる一人だ。管理する畑の農作物は食い荒らされ、畑ののり面が何カ所も掘り起こされた。今月6日には自宅そばの路上で3頭と遭遇。早さんは「突進されたらよけられない」と困惑した様子で話す。伏木一宮では7、8年ほど前から、山林を中心にイノシシが目撃され始めた。3年ほど前からは、住宅地にも頻繁に姿を現し、畑や田んぼが荒らされるようになった。地元の農産物生産組合は2年前から、組合員の田んぼや畑の周囲に金属製の柵を設置。だが、わずかな隙間や、柵の下に掘った穴から侵入され、被害はなかなか減らないという。 高岡市農業水産課によると、19年度の市内での捕獲数は前年度の約2・5倍となる626頭に急増。二上山周辺の太田、二上、城光寺、西海老坂では112頭と前年の4頭から大幅に増え、目撃件数も2件から29件に増加した。一方、住宅街で有効な手だてを取るのは難しい。同課は、人が多い場所では捕獲用のおりを設置しづらいとして「草刈りや餌となる生ごみの管理を徹底してほしい」と呼び掛ける。二上山周辺の出没増加について、県自然博物園ねいの里(富山市婦中町吉住)は「二上山で増えたイノシシが餌を求めて裾野まで下りてきている」とみる。対策については「イノシシは警戒心が強い。襲われないためには、見つけても近づかないことが大切」としている。

三重県大台町ツキノワグマに襲われ1人けが (2020年8月18日)

三重県大台町で、登山をしていた女性がツキノワグマに襲われけがをしました。大台町によりますと、17日午後5時ごろ、大杉谷登山道の入口から1.6km程のところで女性2人がツキノワグマに遭遇しました。このうち兵庫県から来た30代の女性が襲われ、噛まれるなどして両足3カ所に軽いけがをしました。ツキノワグマは、山の中に逃げたということです。大台町では、今月2日にバーベキュー中だった男女4人がツキノワグマに襲われ、2人がけがをし、先月1日から今月18日までにクマの目撃情報が6件寄せられています。大台町は登山道の入口に看板を設置するなどして注意を呼び掛けています。

イノシシに3人襲われ人身被害発生 (2019年12月29日)

28日、富山県入善町の住宅地で、イノシシが男性3人を襲ったことを受けて、県は、興奮したイノシシと遭遇した場合、速やかに物陰に避難するよう注意を呼びかけています。 消防などによりますと、28日正午すぎ、入善町神林(かんばやし)で、71歳の男性が、自宅前でイノシシに右足の太ももをかまれて、大ケガをしました。 さらに突進してきたイノシシをよけようとして転んだ31歳の男性が軽いケガをしたほか、59歳の男性が右腕をかまれて軽いけがをしました。イノシシは、その後、猟友会によって捕獲されました。イノシシによる人身被害は県内では初めてで、県は、イノシシが興奮している場合は、建物や車の中に速やかに避難すること、平静な場合でも、追い払ったりせず、そっとその場を立ち去るよう注意を呼びかけています。

特急列車がクマ3頭と衝突 (2019年12月13日)

JR石勝線で特急列車がクマに衝突し、一部の列車に遅れが発生しました。 乗客にけがはありません。12日午後8時半すぎ、JR石勝線の川端駅と滝ノ上駅の間で、札幌発釧路行きの特急スーパーおおぞら11号がクマ3頭と衝突しました。乗客と乗務員合わせて69人にけがはありません。クマは親グマと子グマ2頭とみられ、職員が死んだ3頭のクマを線路上から移動させ、午前0時過ぎに順次、運転を再開しましたが、特急列車4本に最大3時間以上の遅れが発生したということです。

波消しブロックにクマ 餌なくさまよったか 三重 (2019年12月10日)

三重県紀北町の港の近くでオスのクマ1頭が波消しブロックに挟まった状態で見つかり、9日午後、捕獲されました。三重県によりますと8日午後、紀北町にある長島港の近くの住民から「クマが波消しブロックに挟まっている」と町役場に通報がありました。町の職員などがクマ1頭を波消しブロックの間で見つけ監視を続けてきましたが、クマがその場から動く様子がなかったため、9日、警察や地元の猟友会と協力して捕獲することになりました。そして午後3時ごろ、獣医師が麻酔銃でクマを眠らせ、数人がかりで波消しブロックの間から引き上げました。県によりますと、捕獲されたのは体長およそ1メートル20センチ、およそ35キロのオスのツキノワグマで、かなりやせていたということです。クマは午後5時すぎ、町内の山に放されたということです。けが人はいませんでした。麻酔銃でクマを撃った神戸市の獣医師の中川恒祐さんは「餌が見つからず、さまよってきた可能性が高いと見られる。この時期にはクマが町なかに現れるケースが多い」と話していました。近くに住む70代の男性は「クマが捕まって一安心です。これで安心してこの辺りを散歩できます」と話していました。

診療所クマ3頭捕獲 新潟 (2019年12月9日)

8日、新潟県南魚沼市の診療所に2頭のクマが入り込んでいるのが見つかりました。ともに全く動かない状態で、専門家は冬眠の場所に選んだのではないかとみています。8日午前8時45分ごろ、南魚沼市の二日町診療所に立ち寄った業者から「診療所にクマがいる」という通報が警察に入りました。警察官がかけつけたところ倉庫として使われている1階部分でクマが横になっているのが見つかりました。南魚沼市によりますと、その後、同じ場所で別の小さいクマが1頭見つかったということです。2頭のクマはともに全く動かない状態で、専門家は冬眠の場所としてこの場所を選んだのではないかとしています。診療所には通所のリハビリ施設もあり、利用者などおよそ40人がいましたが、診療所は8日の診察を中止して利用者に帰ってもらったということです。8日夜は警察が付近で警戒にあたり、9日改めて市などと対応を検討するということです。専門家「適当な冬眠場所見つからず緊急措置的な状況か」クマの生態に詳しい新潟大学農学部の箕口秀夫教授は「今はクマの冬眠の時期に当たり、岩穴や木のうろなど、適当な場所が見つからずに診療所を選んだのだと思う。ことしは餌が不足し、里山に降りてくるクマが多く、冬眠の直前まで市街地近くで餌を探していたのではないか。クマにとっては緊急措置的な状況と思う」と話していました。
 
(2019年12月9日11時45分追記)
 
診療所のクマ3頭は捕獲されました。

帯広の住宅街 クマ目撃相次ぐ(2019年12月1日)

1日未明、帯広市の住宅街でクマの目撃が相次ぎ、警察などが警戒にあたっていたところ、1日朝になって市中心部の小学校の校庭に姿を現し、警察や市が対応を検討しています。1日午前2時ごろ、帯広市西16条南31丁目の道路で、クマ1頭がいるのを車で通りかかった男性が目撃し、警察に通報しました。警察がクマの行方を探していたところ、およそ2時間後の午前3時50分ごろ、1.6キロほど離れた緑ヶ丘公園に隣接する帯広警察署の緑ヶ丘交番付近の路上でもクマ1頭が歩いているのが警察官に目撃されました。警察によりますと目撃されたのは同じクマとみられ、その後市の中心部の方向へと移動し姿を消しましたが、1日朝7時前、交番からおよそ2キロ離れた帯広小学校の校庭でクマが目撃されたということです。これまでのところ住民などへの被害は確認されていないということです。クマが入り込んだ帯広小学校では、校舎の中や校庭に警察官や帯広市の職員それに地元の猟友会のメンバーが駆けつけてクマの様子を見守っています。 午前9時現在、クマは校舎と校庭の間にある木の上に上がっているとみられ、警察や帯広市などは今後の対応について検討しています。周辺では住民に外出を控えるよう警察などが呼びかけていて報道関係者も校庭には入らず裏側まで離れて取材を行っています。帯広市教育委員会によりますと帯広小学校では日曜日の1日は子どもたちや地域の人たちを含めて特に行事や催しは予定されていないということです。帯広小学校の近くに住む40代の男性は、「町の中心部にクマが出たというのは聞いたことがない。いまのところ被害がないと聞いているが、もし時間帯が違ったら大変なことになったと思う。町中で出たので怖い」と話していました。30代の男性は「住宅街なので怖い。きょうは休日なので小学生がいなくてまだよかった。早く捕まってほしい」と話していました。
 
クマ出没情報(令和元年12月1日 9:00)
 
9:00現在、ヒグマは帯広小学校敷地内にいることが確認されていますので周辺には近づかないようお願いします。また、移動する可能性がありますので十分注意してください。
 
クマ出没情報(令和元年12月1日 8:00)
 
市街地においてヒグマを目撃したとの通報がありました。
十分注意してください。
【目撃情報】
4 日時:12月1日6:55頃 場所:帯広小学校付近
※8:00現在 帯広小学校敷地内
 
クマ出没情報(令和元年12月1日 6:30)
 
市街地においてヒグマを目撃したとの通報がありました。
現在調査中ですが、近辺に潜伏している可能性も考えられますので、十分注意してください。
【目撃情報】
1 日時:12月1日1:50頃 場所:帯広市西16条南30丁目交差点付近
2 日時:12月1日3:55頃 場所:帯広市緑ヶ丘東通緑ヶ丘交番付近
3 日時:12月1日4:00頃 場所:帯広市西12条南17丁目付近
 
(2019年12月1日11時13分追記)
 
帯広市によりますと、帯広市中心部の住宅街や小学校で相次いで目撃されたクマは1日午前11時4分ごろ、地元の猟友会が発砲し駆除しました。
駆除の際にけが人などはいなかったということです。

7件目笛吹市でまたクマ目撃(2019年11月30日)

クマの目撃情報が相次いでいる山梨県笛吹市一宮町で2頭のクマが目撃され、市は警戒を強化しています。28日、午後11時過ぎ笛吹市一宮町石の県道で車で帰宅途中の男性が道路上にクマ2頭がいるのを見つけました。市や警察によりますとクマはいずれも体長約1メートルで、男性が車のライトをあてると逃げていったということです。市や警察は現場周辺のパトロールを行いましたが見つかっておらず、被害は確認されていません。現場から約1キロ離れたところには一宮南小学校があり、学校は保護者にメールでクマへの注意を呼びかけました。笛吹市では去年はゼロだった10月以降のクマの目撃情報が今年は7件寄せられ、市は猟友会と連携して警戒を強化しています。

秋田市太平黒沢字払川の県道にクマ(2019年11月25日)

24日午前11時20分ごろ、秋田市太平黒沢字払川の県道にクマがいるのを、近所の70代男性が目撃し、秋田東署に通報した。同署によるとクマは体長約70センチ。県道を横断し、北の山林へ立ち去った。直近の民家まで約150メートル。同署がパトカーで付近住民に注意を呼び掛けた。

富山県またもクマ人身被害男女3人重軽傷(2019年11月21日)

またもクマによる人身被害です。21日午前、富山市中番(なかのばん)で男女3人が相次いでクマに襲われ、重軽傷を負いました。今年クマの人身被害は20人となり過去2番目の多さとなっています。「クマの人身被害があった現場付近です。あちらには柿の実がなっていて、こちらにはクマのものとみられるフンも落ちています」(記者)県などによりますと、21日午前10時50分ごろ、富山市中番(なかのばん)で、73歳の男性と40歳の息子が自宅敷地内にあったクマの糞を片付けようとしていたところ敷地の籔に潜んでいたクマに相次いで襲われました。息子は顔を骨折するなどして重傷。父親も右手を骨折したほか頭や手を引っかかれ重傷とみられます。「戦うような声が聞こえて、農作業やめて110番通報したら、家と家の間をクマが通っていくのが見えて、すぐにおばあちゃん出てきて血だらけだった」(110番通報した近くにいた男性)親子2人が襲われてからおよそ5分後、隣の家の玄関前でスギの枝を拾っていた90歳の女性が後ろからクマに襲われ頭に軽いけがをしました。猟友会などが周辺をパトロールしましたが3人を襲ったクマは見つかっていません。県内では、今年に入りあわせて20人が重軽傷を負っていて、クマが大量出没した2004年の24人についで、2番目の多さとなっています。

東京都八王子市上川町1129番地付近付近で親子連れの熊が出没(2019年11月19日)

今日の11月18日の10時10分頃に東京都八王子市上川町1129番地付近付近で親子連れの熊が出没の情報が八王子警察署にありました。昨日も15時30分頃に上川口小学校付近で目撃情報があります。付近にお住まいの方は注意警戒するとともに目撃したら速やかに警察や消防や市役所へ連絡通報して下さい。

神奈川県内のクマ出没急増 既に最多271件(2019年11月19日)

県の絶滅危惧種に指定されているツキノワグマが、県内で相次いで出没している。県によると、本年度の出没件数は10月末現在、271件。年度途中にもかかわらず、過去最多だった2016年度(193件)を既に大きく上回る。さらに冬眠前の10、11月は例年、多発する傾向にあり、県などが注意を呼び掛ける。出没が急増した要因について、専門家は餌となる木の実の不作に加え、森林の植生拡大や狩猟者の高齢化なども挙げ、中長期的な対策の必要性を訴えている。県自然環境保全課によると、出没件数を内容でみると、目撃が108件で最も多く、設置された定点カメラなどによる撮影(105件)、爪痕などの痕跡(51件)が続いた。県央地域や県西地域で確認されており、市町村別では、伊勢原市が最多の134件、次いで相模原市63件、厚木市34件、山北町10件などとなっている。人里での出没が全体の8割を占めた。同課によると、県内に生息するツキノワグマは丹沢山地を中心に40頭前後と推定されている。10月7日には伊勢原市子易の畑に仕掛けたわなに、体長136センチ、体重92キロのオスがかかっているのが発見された。県などは生息数が少ないことから、クマが嫌がるスプレーを吹き掛け、人間に近づかないよう学習させた上で丹沢山中に放った。だが、その後も周辺で目撃が相次いだため、10月下旬から11月上旬にかけて同市や厚木市内で捕獲された4頭を、人身被害防止の観点から捕殺した。同課によると、クマの目撃は冬眠から目覚めて間もない5~7月と、冬眠を前にした10、11月に増える傾向にある。実際、本年度も10月が最多の121件で、7、8月で計46件、5月も16件あった。ツキノワグマの出没について、東京農業大学の山崎晃司教授は「今年は県内だけでなく都内でも多く、本州全体で多い印象を受ける」と説明する。例年になく、多発している要因について「ブナなど餌となる木の実の結実が悪いのでは」と推察。また「定期的に山中の樹木を伐採しなくなったために森林の植生が拡大していることや、高齢化で狩猟技術を持つ人が少なくなったことも影響している」とみる。クマを人里に近づけない方法として、野菜や果物を畑や周辺に放置しないことなどを挙げた上で、「出没の原因を探ると同時に、来年、再来年に向けた対策を考えることが大切」と指摘している。

富山県大山地域70代男性3人クマに襲われ重軽傷(2019年11月15日)

15日朝、富山市上滝で、ラジオ体操帰りの70代の男性3人が、相次いでクマに襲われけがをしました県内では、5日連続でクマによる人身被害が発生しています。15日午前6時35分ごろ富山市上滝(かみだき)で、公民館の屋内でラジオ体操をしていた70代の男性3人が、外に出たところで、クマに襲われました。消防によりますと、男性3人のうち1人は、クマに顔をひっかかれ、重傷を負いました。ほかの2人は足をかまれけがをしています。猟友会などがパトロールしていますがクマは見つかっておらず、外出を控えるよう注意を呼びかけています。県内では、今シーズン、あわせて17人が重軽傷を負っていて、これは、クマが大量出没した2004年の24人に次いで、2番目の多さです。

富山県南砺市70代男性クマに襲われ自力で病院へ(2019年11月14日)

県内で4日続けてクマによる人身被害です。14日午後、南砺市福光地域の小矢部川近くで70代の男性が屋外でクマに襲われ重傷を負いました。14日午後2時ごろ南砺市土生(はぶ)で畑で農作業をしていた78歳の男性がクマに襲われました。男性は顔をひっかかれたほか腕をかまれて骨折し大けがをしましたが命に別状はないということです。警察や猟友会が周辺をパトロールしましたがクマは見つからず、警察は周辺住民に外出を控えるよう呼びかけています。県内でのクマによる人身被害は4日連続で被害にあった人の数は14人となりました

富山県立山町で再びクマによる人身被害(2019年11月14日)

12日、高齢の男性がクマに襲われて大けがをした立山町で、13日も農作業をしていた70代の女性がクマに襲われ、顔にけがをしました。クマは駆除されましたが、今後もクマの出没が続くおそれがあるとして県などが注意を呼びかけています。13日午後3時半ごろ、立山町米道の集落にある農業用ハウスで作業をしていた76歳の女性が突然現れたクマに襲われました。女性は顔をかまれたとみられ大けがをしている可能性もあるとことですが、命に別状はないということです。警察や猟友会のメンバーが捜索を行ったところ、100メートルほど離れた用水路のなかで女性を襲ったとみられるクマを発見し、駆除しました。クマは大人のオスで体長は約120センチあったということです。この集落では、12日も13日の現場から約150メートルのところで散歩をしていた75歳の男性がクマに襲われ顔をかまれる大けがをしています。県などでは同じクマの可能性もあるとしています。13日、クマに襲われた女性を助けた男性は「悲鳴のような鳴き声のような声を聞いて駆けつけると女性がうずくまってる状態で助けを求めていました。このあたりでは12日も被害があったばかりで実際にクマを見て怖かったです」と話していました。県内ではことし、クマによる人身被害が相次いでいて、けが人は今回で13人目となりました。これは過去10年で最も多く、統計を取り始めた以降でも2番目となっています。県では今後もクマの出没は続くとみて戸締りを徹底することや外出時には周囲を確認すること、熊のふんなどを見つけた時には自治体や警察に連絡するよう呼びかけています。

富山県立山町 児童は車で送り迎え クマへの警戒続く(2019年11月13日)

12日70代の男性がクマに襲われ大ケガをした立山町では、現場近くの小学校の児童が、保護者に車で送られて通学するなど、警戒が続いています。12日男性がクマに襲われた立山町米道(よねみち)の現場から、およそ1キロ離れた釜ヶ渕(かまがふち)小学校では、全校児童が、保護者に付き添われ車で通学しました。この学校では、クマの目撃が相次いだおよそ1か月前から、8割の児童が車で通学していますが、12日学校近くでけが人が出たことから、13日から、全校児童が保護者に車で送り迎えされることになりました。12日立山町米道(よねみち)の住宅地で、75歳の男性がクマに襲われ大けがをしましたが、クマはまだ見つかっていません。猟友会などは、12日から、川の近くの茂みに檻を設置していますが、クマがかかっておらず、警察と猟友会が、パトロールを行うなどして、警戒を続けています。

富山県またもクマ人身被害立山町75歳けが(2019年11月12日)

またもクマによる人身被害が発生しました。12日午前、立山町で70代の男性が犬の散歩中にクマに襲われ大けがをしました。襲ったクマは見つからず、警察や町が引き続き注意するよう呼びかけています。「クマの人身被害が相次ぐ中、立山町では70代の男性が襲われました」(記者)「ここに倒れとった。自転車と犬も」(被害現場見た人)消防や警察によりますと12日午前9時ごろ、立山町米道(よねみち)で犬の散歩をしていた75歳の男性がクマに襲われました。男性は顔などをひっかかれ大けがをしましたが、命に別状はありませんでした。「顔血まみれで出血ひどかった」「昨日も山沿いで(農作業の)シートはってて、(クマを)目撃した人いて今日は作業やめとこうと言っていた」(男性を目撃した人)現場は、立山町の住宅密集地で、周辺ではクマの痕跡や目撃が相次いでいたということです。これで今シーズン、県内でクマの被害にあった人は12人となりました。「この柿の木ものぼっとるな」人身被害が発生したあと猟友会と警察が周辺のパトロールにあたりクマの行方を追いました。「これはクマが好きな柿。今じゃないけど前にあがっとるな。あの枝は折ったあと。こういうやつクマの爪のあと」(猟友会)猟友会らはその後、爆竹などを使ってクマを追い込んだものの駆除には至らず、警察や町では、引き続き、不要不急の外出を控えるよう注意を呼びかけています。先週から県内でクマによる人身被害が相次ぎましたが、目撃件数が減少するこの時期にどうして人身被害が相次ぐのでしょうかそして、いつまで注意が必要なのでしょうか。野生生物の生態に詳しい専門家に聞きました。「クマのえさとなるブナやミズナラが特に凶作で平野部でも心配されている。10月からは情報も増えてきていて特に柿の実を求めて出てきている」(ねいの里・間宮さん)先週、富山市大山地域で発生したクマによる被害。男女あわせて3人が相次いでクマに襲われけがをしましたが、現場近くには、柿を食べていたとみられるクマの糞が…。11日の南砺市井波地域での被害現場近くにも同様のクマの糞があちこちに…。そして、12日人身被害があった立山町米道(よねみち)の現場近くでも柿の木が多くあり、クマが食べたとみられる柿も確認できました。「柿が誘引物となって人と遭遇している」県が予想していた通り今年は山の木の実が凶作で9月中旬を過ぎてからクマの目撃や痕跡情報が増加。10月下旬の185件をピークに今月上旬にかけて次第に減少していました。しかし、出没が多かった年を見ても11月中旬に入って本来、目撃件数が減少するはずのこの時期に相次いで発生した人身被害。いったいどうしてなのでしょうか?「柿しかない」野生のクマは、12月中に冬眠に入るため、秋ごろから食料を蓄えるようになります。山に食べるものがなくなると、次第にえさを求めて人里におりてきて、柿を探して歩き回るため人と遭遇し人身被害が増えているといいます。「クマが大量に出没している2004年と2006年、2010年と同様に今年は大量に出る年。11月下旬までは注意してほしい」「重要なのはクマの目撃情報出た時点で外には出ないこと」クマが冬眠に入るまでのあと2週間あまり今の時期クマは特に柿の実を探して動き回っているので、クマを寄せ付けないよう改めて自宅や集落の柿の実を取り除くよう注意してください。

富山県南砺市クマに襲われ70代男女が重傷(2019年11月12日)

今度は南砺市でクマによる人身被害が発生しました。11日午前、南砺市の旧井波地域で70代の男女2人が相次いでクマに襲われ重傷を負いました。クマはその後、猟友会に駆除されました。「被害があった現場です。クマはあのあたりで女性を襲いました」(記者)南砺市によりますと11日午前10時半ごろ、南砺市高屋で庭の手入れをしていた70代の女性が背後に気配を感じて振り向いたところクマに襲われたということです。女性は左手の甲を骨折。さらに顔面に切り傷を負い、重傷です。「ここまでクマが来るというのは私は初めてです。ビックリでショックでした」(被害者の息子さん)クマは、5分前にも、1キロ離れた南砺市飛騨屋で70代の男性を襲いました。男性は、外出から戻った際、自宅の玄関前でクマに襲われ、頭部と両腕に切り傷を負ったほか左目の眼球を破裂する重傷です。2つの現場の周辺には、住宅や田んぼが広がり、近くには保育園もあります。保育園では、11日朝、園庭のフェンスをよじのぼるクマが近所の人に目撃されています。人身被害が発生したあと通報を受けた猟友会が駆除に乗り出し、クマは、近くの家の敷地に逃げ込みました。この家に住む男性は、「どーん」という物音を聞き家を出ようとしたところ警察に止められました。その後、窓を確認すると窓ガラスに泥と血がついていたということです。「クマは女性を襲った後、近所の家の敷地を通り、あのあたりで駆除されました」(記者)猟友会はドローンを使って、クマの位置を確認しながらクマを追い込み、最初の被害からおよそ2時間後の午後0時10分頃、クマを駆除しました。クマは、体長およそ1メートル40センチのオスの成獣でした。これで今シーズン、クマの被害にあった人は11人となりました。

富山市クマに襲われ3人けが(2019年11月7日)

7日午前、富山市・大山地域で男女3人が相次いでクマに襲われ重軽傷を負いました。7日午後2時半ごろ、富山市旧大山地域の熊野川の河川敷で、クマ2頭が駆除されました。クマは、どちらも体長およそ1メートル30センチの、オスの成獣でした。「こんなでかいの初めて見た」(猟友会)旧大山町地域では、7日午前、クマによる人身被害が相次ぎました。最初の人身被害の現場は、富山市田畠(たばたけ)で、午前11時5分ごろ、庭でクマに糞のようなものを発見した74歳の男性が、納屋にクマが潜んでいないか確認したところ、納屋からクマが現れました。クマは、男性の72歳の妻を襲い妻を助けようとした男性もケガをしました。2人は、頭や足をひっかかれる軽傷で命に別状はありませんでした。現場は、富山地方鉄道・不二越上滝線の線路のすぐそばで、近くには、大庄小学校とおおしょう保育園があります。大庄小学校では、午後2時半に、全校児童を保護者に直接引き渡して、下校させる対策を取りました。70代の男女二人がクマに襲われてから25分後、南へおよそ1.3キロ離れた富山市中大浦(なかおおうら)では、今度、84の男性が自宅の敷地内でクマに襲われ、頭や腕をひっかかれる重傷を負いました。男女3人を襲ったクマは7日午後に、熊野川で駆除されたクマと同じクマの可能性が高いと見られています。これで今シーズンのクマによる人身被害は、7件目であわせて9人となりました。県は、自宅や集落の柿の実などを早めに取り除くこと、糞や爪あとなどを見つけても近づかないこと、クマの家屋への侵入を防ぐため、住宅や車庫、倉庫などで戸締りを徹底するよう呼びかけています。

富山市男性クマに襲われケガ(2019年11月2日)

畑で農作業をしていた70代の男性がクマに襲われました。男性は、クマに顔や足などをひっかかれ、全治2週間のけがをしました。市などは、クマの目撃情報が多い朝夕の外出を控えるように注意を呼びかけています。クマは成獣とみられ、そのまま常願寺川の方向へ逃げていったということです。現場は常願寺川近くの田園地帯で、近くに住宅地が広がっています。これで、県内でのクマによる人身被害は今年6人目となります。
市は、クマの目撃が多い朝と夕方の外出を控えることや、クマは柿を食べに来ているので、柿の実は早めに取ってほしいと呼びかけています。

富山県朝日町海岸周辺にクマ出没(2019年11月1日)

31日午前、朝日町のヒスイ海岸周辺にクマが出没しました。31日午前11時45分ごろ朝日町境(さかい)の「朝日ヒスイ海岸オートキャンプ場」のごみ置き場周辺で通りかかった人がクマ1頭を目撃し、朝日町役場に通報しました。町の職員や猟友会のメンバーが周辺をパトロールしたところ、オートキャンプ場周辺でクマを発見。猟友会のメンバーは猟銃を構え町の職員が石を投げるなどしてクマを小川沿いまで追い詰め、クマ一頭が射殺されました。駆除されたのは体長60センチほどの子グマでケガ人はいませんでした。県内では今年に入り66頭のクマが駆除されていて、去年は1年間で32頭でした。

新潟県阿賀町でクマに襲われ男性大けが(2019年11月10日)

9日朝、阿賀町の川沿いで散歩をしていた男性がクマに襲われて頭などに大けがをしました。 9日午前6時45分ごろ、阿賀町吉津の阿賀野川沿いの堤防で近くに住む70代の男性がクマに襲われたと、消防に通報がありました。男性は病院に運ばれましたが、頭や左脇腹をかまれるなどの大けがをしたということです。警察によりますと、クマは体長1メートル50センチほどで、男性は1人で散歩中、クマを見つけ、逃げようとしたら追いかけられて襲われたということです。現場は町の中心部から西に12キロほど離れた阿賀野川沿いの堤防です。町内では今月、クマの目撃情報が9日までに6件寄せられていて、警察などが注意を呼びかけています。

冬眠前は気性荒く警戒必要 クマの目撃情報が3倍 要因に台風?(2019年11月7日)

山梨県内は冬の足音が近づいていますが注意が必要なのはクマです。 県内は11月に入ってもクマの目撃情報が途絶えず、特に8月以降の目撃件数は去年の3倍に上っています。 要因のひとつに考えられるのが相次ぐ台風の影響です。山中湖村と山梨市で相次いでクマの目撃情報が寄せられました。いずれも別荘や住宅が点在する場所で、県内は11月に入ってもクマの目撃情報が途絶えません。今年県内で確認されたクマの目撃は18の市町村で158件で2人が襲われけがをしました。8月以降にクマの目撃が急増していることが今年の特徴です。今年は8月が26件、9月は34件、10月は20件のあわせて80件で、これは去年の同じ時期の3倍以上で統計を取り始めてから過去2番目に多い水準です。30年以上クマを研究している専門家は8月以降に相次いだ台風や林業の衰退が影響しているといいます。紅葉シーズンでこれから山へ入る人の増加が見込まれますが、この時期のクマには特に警戒が必要です。一方、万が一クマに遭遇した際持っていると有効なグッズもあります。それがクマよけスプレーです。また、山に入る時に鈴やラジオなど音が出るものを持ち歩くことでクマよけの効果があるとされます。また、人里では畑にクマのエサとなるような果物などを放置しないことも重要です。クマは12月中旬頃に冬眠に入るとされ、それまで警戒が必要になります。

山梨県山中湖村の別荘地でクマ1頭が目撃(2019年11月6日)

11月5日、山梨県山中湖村の別荘地でクマ1頭が目撃され、警察や猟友会が周辺をパトロールしました。県内では今年度、クマの目撃情報は150件を越え、過去7年間で最多となっています。この日、午前7時過ぎ、山中湖村平野の路上で犬の散歩をしていた住民がクマ1頭を目撃しました。住民によりますと、クマは体長およそ1メートルで、道路わきの茂みを北側の山中湖畔に向かって歩いて行ったということです。現場は山中湖の南東側に位置する別荘地で、目撃情報を受け、警察や猟友会が周辺をパトロールしました。クマは11月1日にも山中湖村で民家の敷地内で3頭が目撃されています。県によりますと今年度の県内でのクマの目撃情報は158件と、過去7年間で最多となっていて県ではエサとなる農作物を放置しないよう注意を呼びかけています。

小松市大領町の住宅地でクマの目撃情報が相次ぐ(2019年10月28日)

28日朝、JR小松駅から南に約2キロ離れた小松市大領町の住宅地でクマの目撃情報が相次いだ。同町内の建具店では作業場の窓ガラスにクマとみられる動物の足跡が見つかり、市や小松署などが警戒を強めている。市によると、28日午前7時半ごろ、大領町の工事中の北陸新幹線高架橋近くと、そこから約100メートルの「なかよし幼稚園」付近でそれぞれ1頭が目撃された。建具店を経営する瀬領修さん(85)方では、敷地内に複数の動物の足跡が確認された。作業場の窓ガラスの足跡は高さ約2メートルの位置にあり、瀬領さんは「7時半ごろ、外でゴソゴソ音がしたが、あれがクマだったかと思うと恐ろしい」と振り返った。クマはその後、瀬領さん方から約1キロ離れた木場潟公園北園地付近でも目撃情報が寄せられた。小松署は周辺をパトロールして注意を呼び掛けた。午後も児童生徒の下校時間に合わせて巡回する。

新潟県魚沼市で6人襲ったクマを射殺(2019年10月19日)

19日午前7時25分ごろ、新潟県魚沼市井口新田の自動車販売店から「2人がクマに襲われてけがをした」と110番がありました。小出署によると、出勤してきた50代と60代の男性従業員が頭などにけがを負いました。間もなく近くの食品加工会社から「工場内にクマがいる」と110番があり、署員と共に駆け付けた猟友会員が射殺しました。署によると、現場は国道沿いで、飲食店や住宅が並ぶ市の中心部。周辺では18日にも男女4人が襲われて負傷していました。6人を襲ったのは同じクマとみられ、体長は約1.3メートルだったとのことです。

岐阜県高山市で43歳の男性がクマに襲われる(2019年10月19日)

19日朝、岐阜県高山市で43歳の男性がクマに襲われ、脚に大ケガをしました。19日午前7時半ごろ、岐阜県高山市新宮町で、イノシシの罠を点検していた猟友会の43歳の男性が、草むらから突然出てきたクマに襲われました。男性(43)は、右足のふくらはぎを噛みつかれたうえ、太ももを爪でひっかかれていて重傷です。クマは体長およそ1メートルで、山に逃げていてまだ見つかっていません。高山市では今年6月以降、6人がクマに襲われケガをしています。

クマに襲われ登山客けが 岩手・秋田で相次ぎ被害(2019年9月21日)

岩手県と秋田県で21日朝、登山客がクマに襲われ、けがをしました。午前8時半ごろ、岩手・八幡平市の登山道で、盛岡市の会社員の男性と妻が2頭の子グマを連れた親グマ1頭に出会い、襲われました。警察によると、男性は左の腕をかまれ、病院に運ばれたが、命に別条はないという。一緒にいた妻にけがはなかった。また、午前7時20分ごろ、秋田・由利本荘市鳥海町の登山道で、1人で登山中だった市内に住む70代の男性がクマ2頭と遭遇し、頭や背中をかまれた。男性は、市内の病院に運ばれ、手当てを受けているが、命に別条はないそうです。

カムイエクウチカウシ山で男性遺体、ヒグマか?(2019年9月5日)

4日正午すぎ、北海道の日高山脈のカムイエクウチカウシ山で男性の遺体が見つかりました。登山をしていた男性から「遺体らしきものがある」と警察に通報がありました。警察によりますと、発見された遺体は男性で、死後数日から数週間経っているとみられています。カムイエクウチカウシ山への入山届けや行方不明の届け出は出されておらず、まだ身元がわかっていません。警察は男性が滑落やクマに襲われた可能性があるとみて調べています。

初心者

以前にも

中札内村の山でクマが登山者襲う

ニュースがありましたね。

7月中旬以降に登山者が

相次いでクマに襲われ、

北海道などが登山自粛を

呼び掛けている中札内村の

カムイエクウチカウシ山(1979メートル)は、

事故後も登山者の姿が絶えません。

行政側は「山はもともとクマの生息地」

として駆除しない方針だが、

登山者や専門家は

死亡者が出ないうちに駆除すべきだ

と意見が割れています。

まやまブログ

初心者

駆除したほうがいいのですか?

やはり、死亡者が出ないうちに

駆除すべきという意見となります。

ただ、駆除というより

捕獲できるのが最善と思われます。

まやまブログ

初心者

どのような事故の経緯なのですか?

事故は7月11、29日の早朝に発生してます。

帯広署によりますと、

それぞれ男性が単独で

札内川ヒュッテから入山し、

山頂に近い八ノ沢カールで野営。

翌朝、山頂を目指して登山中に

10~20メートル先でクマ1頭と遭遇し、

近づいてきて襲われました。

29日にドクターヘリで札幌市内の

病院に搬送された40代男性は、

頭などに50針を縫う大けがを負いました。

まやまブログ

初心者

登山者は多いのですか?

北海道と北海道県警、道森林管理局、

中札内村は最初の事故発生後、

登山者に自粛を呼び掛けていますが、

札内川ヒュッテに置かれた登山届を見ると、

先月9日までに少なくとも

40人以上が入山しています。

なかには本州のツアー会社の名前もあります。

まやまブログ

初心者

ツアーなどもあれば危険と隣合わせですね?

北海道県警によりますと、

ヘリコプターが八ノ沢カール付近で

クマ1頭を確認しました。

十勝山岳連盟の斉藤邦明会長は

一度、人を襲ったクマはまた襲う。

同じ場所に居着いているかもしれず、

駆除されない限り山には登れないと話します。

まやまブログ

初心者

最終的な判断はどうなるのですか?

駆除の最終判断は地元自治体に委ねられます、

中札内村はクマが集落で住民に

危害を与えたわけではなく、

襲われたのは山深い場所。

駆除の対象にはならないとの立場です。

それでも、連日登山者がいることから、

登山自粛から登山禁止に切り替えて、

より強い態度で登山しないよう

呼び掛けることも検討しています。

まやまブログ

初心者

熊が自然と離れたりはしないのですか?

 
クマの生態に詳しい知床財団(オホーツク管内斜里町)

の葛西真輔さんは

雄のクマなら、かなり広い範囲で生活するので、

来年は離れている可能性はある。

だが、雌は定着性が高いとしています。

まやまブログ

初心者

熊と人間の共存は難しい問題ですね?

駆除に当たっては、

同じ個体であることを裏付けるための

DNA型鑑定や、山深い現場で

どのようにして捜し出すかなどの

技術的な問題もあります。

山でクマが人を襲っても、

それに対応できる体制が

できていないことも課題と指摘されています。

まやまブログ

「襲わないで」とクマさん側にお願いする看板が話題(2019年11月20日)


熊看板

山に入ると気をつけなければならないのが野生の動物。11月には、秋田県や富山県などでクマに襲われる被害が出ていて、最近では人里にまで出没するケースも増えてきた。こうした中、山道で「クマに注意」という看板を目にすることがよくあると思うが、人ではなく、クマに向けられた看板が話題となっている。それがこちら。 「熊さんにお願い。あなたの住んでいる地域に、人が音を出しながら立ち入りますのでどうか、襲わないようお願いします。」と訴えるクマのイラストが描かれた看板だ。なぜこのようなクマに向けた看板にしようと思ったのか。そしてあまり埼玉県にクマの出るイメージはないがどうなのだろうか。看板を設置した横瀬町役場の田端将伸さんにお話しを伺った。
 
ーーなぜこのような看板を作ったのか?
 
この地域はそれほどクマが出没するわけではありませんが、年に2、3度の目撃情報など、登山者から寄せられていました。そのため登山口に「熊出没注意」という一般的な看板を掲示していました。さらに出没するたびに「この付近で熊が目撃されました。〇年〇月〇日 横瀬町役場」と紙に打ち出したものを掲示していました。

登山者が増加傾向のなかで、「熊出没注意」の看板の老朽化などにともない、追加で作成する際に、
 
1.当町の地域は、奥深い山々にもつながっており、クマや動物が今後も出没することが想定されていること。
 
2.山は動物の住まいであり、そこに我々人間が立ち入っていること。
 
3.クマは通常の状態は臆病と言われており、人間に会いたいと思っていないこと。
 
などから、「この地域にはクマがいて、そこにお邪魔する人間が、音(クマよけの鈴、ラジオ、話声など)を出すことで熊が逃げてくれる。」という趣旨の看板を制作しようと思いました。

登山がそれほど好きでいたわけではない担当の自分が、出没するたび、クマが出たところまで「出没した旨の表示」を掲出するのが大変で、かつ、古くなるとボロボロになり、登山道としても見栄えが悪かったこともありました。年間を通して登山者に注意喚起がしたかったためです。
 
ーーいつ、どこに何カ所設置された?
 
確か当時私が観光担当で2年目くらいだったと思うので、今から8~9年前だったかと思います。目撃情報のあった登山口を中心に10か所設置しました。
 
ーー看板を作るにあたり、こだわった点は?
 
看板屋さんが販売している既存のイラストを使い、組み合わせることで、安く仕上げてもらった記憶があります。看板屋さんも本当にこれでいいんですか?と心配してもらったような…
また、役場が単独で表明するのではなく、登山者全員が同じ気持ちになってもらいたいと「登山者一同」と勝手に入れました。
 
ーー横瀬町にはクマは出没する?
 
どんぐりなどの木の実の量によっても異なりますが、年に2、3度目撃情報が寄せられます。
 
ーークマにこの看板のメッセージは届いていると思う?
 
はい。以前、山に登った際、山中で「この看板どうですか?」と大声で叫んだ時に、返事をしてくれたためです。おそらくクマ語で「そうだよ、俺たちの庭だからね。人間も人の庭に入るときは「こんにちはー」って、声出すでしょ。あれと一緒にしてほしいだけ。」と言ってくれた気がしています。
 
ーー看板を見た人から何か反応はあった?
 
今回もそうですが、設置した当初から「いい看板ですね。」「そうなんですよね。私たちがクマの生息地域に入るんですよね。」「クマ除けの鈴を買いました。」「友達とおしゃべりしながら行きます。」など、いい反応をもらっています。中には「こんな看板あったけど、クマがわかるわけもない。」と言ってSNSで発信してくれる人もいますが、それでもその投稿を見た多くの心ある方には、意図がちゃんと伝わっていて、感謝しています。

設置理由は年間を通して登山者に注意喚起するためであった。確かにこれならクマが住んでいる所にお邪魔するのだから気をつけようという気持ちになるだろう。クマからも返事があったということなので、看板の効果で人がクマに襲われる事例が起こらないことを祈るばかりだ。

クマ撃退スプレーが原因か 北海学園大の異臭騒ぎ(2019年10月10日)

札幌・豊平署は10日、北海学園大(札幌市豊平区)で9日夜にあった異臭騒ぎで、当時構内の建物にいた山岳系サークルの部員の1人が「登山に携行するクマ撃退スプレーを誤って噴射した」と話していることを明らかにしてます。署によると、学生の申し出を受けた大学側が警察に説明した。スプレーが騒ぎの原因の可能性があるとみて調べています。9日午後6時半ごろ、北海学園大から「異臭がして負傷者がいる」と119番があり、10~20代の男女5人が喉に痛みを訴えて救急搬送されましたが診察の結果、いずれも異常はありませんでした。

初心者

熊撃退スプレーを持参していれば

は効果があるのですか?

熊の顔に降りかかるように、

確実に使えば効果はあります。

風向きに注意し、熊野の向かってくる方向が

必ず風下になる

位置関係になってから噴射します。

スプレーは絶対に自分に

降りかからないようにします。

肌に少し付いただけでも、

ヤケドのような刺激を受けます。

髪の毛に付くとその後、

目や鼻や口に入ってしまい、

自分が大きなダメージを受けます。

使用できる距離は、

無風状態で最大5〜8メートル以内。

5秒噴射×2回程度で空になってしまうので、

ミスは許されません。

スプレーには臭いなどで

熊を退ける効果はなく、

忌避剤としては使えません。

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[火山噴火ニュース]

NZ火山噴火、負傷者治療のため皮膚120平方メートル分を発注(2019年12月12日)


ニュージーランド

 
2019年12月12日(追記)
 
ニュージーランドのホワイト島で9日に起きた火山噴火に関連して、当局は11日、重いやけどを負った負傷者の治療のために、120平方メートル分の皮膚を発注したことを明らかにした。

ホワイト島の火山が噴火した当時、島内には47人がいた。そのうち8人は死亡が確認され、20人以上は病院に運ばれて重体となっている。行方不明者の捜索は現在も続けられているが、生存は絶望的とみられている。
医療関係者は10日、入院中の27人が全身の30%以上にやけどを負い、多くは気道熱傷のために気道の確保が必要な状態にあると説明した。同国の熱傷専門病棟はどこも満員になっているという。

医療当局者は11日、「今のところ(皮膚の)在庫は確保できているが、皮膚移植の需要に対応するため追加分を緊急に調達する必要がある」「我々の予想では、患者のニーズに対応するためには追加で120万平方センチの皮膚が必要になる」と語った。
人の皮膚の面積は、平均でおよそ1平方メートル~2平方メートル。

皮膚は米国から取り寄せる予定で、隣国オーストラリアの組織バンクからも供給を受けているという。
患者は重度のやけどだけでなく、有毒ガスや化学物質による合併症のために深刻な容体にある。
負傷者の国籍はさまざまで、一部は本国に移送されて治療を受けることになる見通し。

死亡が確認された8人については身元の確認作業が進められており、これまでにオーストラリア人の親子など4人とニュージーランド人ガイド1人の身元が判明している。
 
2019年12月10日
 
ニュージーランド北部にある人気の観光地の無人島で9日発生した火山の噴火について、ニュージーランド政府は10日朝、記者会見し、これまでに5人の死亡を確認したほか、8人の行方がわからなくなっていることを明らかにしました。
ニュージーランド北部の観光地となっているホワイト島で9日、火山が噴火したことについて、ニュージーランドのアーダーン首相や、警察の責任者などが10日朝、記者会見しました。

この中で、警察の責任者は、噴火当時、島には、観光客など47人がいたとしたうえで、これまでに5人の死亡を確認したほか、8人の行方がわからなくなっていることを明らかにしました。

また、31人が病院に運ばれて手当てを受けているということですが、中にはけがの程度が重い人もいるということです。
警察などでは、今後、火山の状況を見ながら、島に近づき、確認作業を進めることにしています。

ホワイト島は、活発な火山活動で知られる無人島で、火山を見学するツアーも行われるなど、年間1万人以上が訪れる人気の観光地ですが、地元メディアは、先月、噴火の警戒レベルが1段階引き上げられたと伝えています。

一方、オークランドの日本総領事館によりますと、これまでのところ、日本人が噴火に巻き込まれたという情報は、寄せられていないということです。

昨日のニュージーランド・ホワイト島の噴火災害がありましたが、昨日からの報道では日本人の被害がないことからただの海外の事故ニュースに終始しています。

国内火山に触れる報道はまったくなく踏みこみがありませんね、これは昨年・今年と「火山登山」で「内閣府の登山者の努力義務文書」に反して「ヘルメット着用者」がほぼ0人であることと同じです。

つまり、誰も「火山が自分が登っている時は噴火するとは思っていない」ということ。火山に関係なく転倒者の4名に1名が「頭部損傷」ということもあり「ヘルメット着用というのは当たり前になって欲しいものです」

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出典元:山旅天空倶楽部
http://blog.livedoor.jp/yamatabi_tenkuclub/archives/31010427.html

チリ空軍機が消息絶つ、南極基地への飛行中 38人搭乗(2019年12月11日)


チリ遭難

 
2019年12月10日16時07分
 
チリ空軍の輸送機が現地時間の9日夕、南極海のドレーク海峡付近を飛行中に消息を絶った。当局は空軍要員を動員して捜索、救助活動を続けている。

空軍の「C―130ハーキュリーズ」は首都サンティアゴから同国の南極基地へ向かっていた。同国最南端のプンタアレナスに寄った後、南極大陸北端との間に位置するドレーク海峡付近で無線連絡が途絶えた。

不明機には乗員17人と空軍、エンジニアリング企業、チリ南部マガジャネス大学からのチーム計21人が搭乗している。到着後は、南極基地へ燃料を届ける洋上パイプラインの補修作業などにあたる予定だったという。

ピニェラ大統領は10日のツイートで、当局者らと協議しながら捜索活動を注視していると述べた。

おととし長野県の防災ヘリコプターが墜落し9人が死亡した事故で、死亡した機長が墜落する可能性を予測できたのに、回避するための操作を行わなかったなどとして、警察は26日機長を業務上過失致死などの疑いで書類送検しました。

おととし3月、長野県松本市の山中に県の防災ヘリコプターが墜落し、乗っていた機長や整備士、それに消防隊員の合わせて9人全員が死亡しました。

この事故で警察は26日、死亡した岩田正滋機長(当時56)を業務上過失致死などの疑いで書類送検しました。

警察が飛行中に隊員によって撮影されたビデオの映像を解析するなどした結果、機長は機体が徐々に山の斜面に近づき、墜落する可能性があることを予測できたのに、旋回したり高度を上げたりといった回避するための操作を行わず墜落させた疑いがあることが分かったということです。

一方、運輸安全委員会は、去年公表した調査報告書で、機長が回避する操作を行わなかった理由について、瞬間的な眠気によって集中力が低下し、地上への接近に気付かなかった可能性があると指摘しましたが、警察は捜査で詳しい理由は明らかにできなかったとしています。

機長は身体検査の際に病歴や医薬品の服用について必要な申告をしていなかったとして、ことし9月、航空法違反の疑いで書類送検され、不起訴となっています。

遺族「安全管理の徹底を」

死亡した機長が業務上過失致死などの疑いで書類送検されたことについて、事故で死亡した消防隊員の小口浩さん(当時42)の父親の貴史さん(71)は、NHKの取材に対し「機長は搭乗者全員の命を預かっている立場であり、事故が起きないよう最大限の注意を払ってもらいたかったです。あの事故がなければ、息子は、先月の台風の救助活動で活躍していたかもしれません。息子はかえってきませんが、事故が二度と起きないよう安全管理を徹底してもらいたいです」と話しています。

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阿蘇山は噴火警戒レベル2・火口周辺規制(2019年11月7日)


阿蘇山噴煙


阿蘇山噴煙情報

 
気象庁地震火山部発表
 
令和元年11月7日14時00分 
 
現在、阿蘇山は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)です。7日15時から8日9時までに噴火が発生した場合には、以下の方向・距離に降灰及び小さな噴石の落下が予想され、7日21時から24時までは火口から 南方向に降灰が予想されます。
噴煙が火口縁上1000mまで上がった場合の火山灰及び小さな噴石の落下範囲を示しています。 噴火発生時、小さな噴石の落下が予想される範囲内では、屋内や頑丈な屋根の下などに移動してください。



十勝岳11月1日から火山性地震増加(2019年11月3日)


十勝岳噴火

令和元年11月3日16時00分 札幌管区気象台発表

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 
1日14時頃から振幅の小さな火山性地震が増加しました。震源は62-2火口付近の浅いところと推 定されます。2日13時から3日13時までの24時間に72回(速報値)の地震を観測しました。24時間 に50回以上を観測したのは、2018年12月7日以来です。 監視カメラによる観測では、2015年以降噴気高の高い状態が続いていますが、62-2火口や振子沢 噴気孔群の噴煙・噴気は今回の一連の活動前後で状況に変化は認められません。



鹿児島県の薩摩硫黄島に火口周辺警報(2019年11月2日)


薩摩硫黄岳

〇薩摩硫黄島噴火警戒レベルを2へ引上げ
 
■報道発表日

令和元年11月2日
 
 
■概要
 
本日(2日)17時50分に薩摩硫黄島の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げました。火口から概ね1kmの範囲では警戒が必要です。
 
 
■本文
 
薩摩硫黄島の硫黄岳では、本日(2日)17時35分に噴火が発生しました。灰白色の噴煙が火口縁上約1000m以上に上がりました。今後、火口から概ね1kmの範囲に噴石を飛散させる程度の小規模な噴火が発生する可能性があることから、本日(2日)17時50分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げました。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスにも注意してください。
 
 
■問合せ先
 
気象庁地震火山部火山課 高木
電話 03-3284-1749
 



口永良部島の火山活動高まり噴火警戒レベル3へ(2019年10月28日)

初心者

屋久島町の口永良部島の

火山活動ニュース

について教えてください。

屋久島町の口永良部島で火山活動が高まっているとして、

27日午後9時33分に新岳火口付近の浅いところを

震源とする規模の大きな火山性地震が発生しました。

今月18日にも同様の地震があり、

気象庁は火山活動が高まっているとして、

28日午前0時15分に噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。

気象庁は28日朝、

現地調査のため職員を口永良部島に向かわせました。

一方、住民からは、今後の噴火活動の活発化を懸念する声が聞かれました。

気象庁は、新岳火口からおよそ2キロの範囲では、

大きな噴石と火砕流に警戒を、向江浜地区から新岳の南西に

かけては火口から海岸までの範囲で、火砕流に警戒を呼びかけています。

口永良部島の新岳では、

今年2月2日を最後に噴火は発生しておらず、

レベルは、6月に3から2に引き下げられていました。

まやまブログ

初心者

噴火警戒レベル2と

レベル3との

違いについて教えてください。

噴火警戒レベル2は

火口周辺規制で

噴火警戒レベル3は

入山規制となります。

まやまブログ

初心者

有難うございます。

入山規制ですと御嶽山のように

噴火しても被害が少なくなりますね。

御嶽山噴火5年。当時の噴火警戒レベル1のままであったのはなぜ?(2019年9月24日)

初心者

御嶽山の噴火災害から

27日で丸5年となります。

山の安全対策や登山者の意識は

十分なのでしょうか。

おんたけ観光局は、木曽福島駅前で

ヘルメットのレンタルを始めました。

登山用・1回2000円です。

剣ヶ峰の噴石対策は進んでいます。

コンクリート製シェルターに続き、

来年以降、防災無線のスピーカーや、

御嶽神社の社務所ができ、

山小屋跡に避難施設も建てられます。

標高2936メートルの王滝頂上は、

王滝村の「立入り規制」が続いています。

村は、来月16日までの登山期間中に

王滝頂上まで登れるよう

工事を進めています。

一方、5年前の噴火では登山者に火山への意識が

薄かったことや火山性地震が増えていたのに

噴火警戒レベルを引き上げなかった

といった教訓も残りました。

まやまブログ

初心者

現在、日本で噴火警戒がある山は

どれくらいあるのですか?

焼岳、浅間山、

また、箱根山、草津白根山、阿蘇山が

噴火警戒レベル2

となってますね。

まやまブログ

初心者

噴火警戒レベル2とは

どのような状況ですか?

噴火警戒レベル2は

火口周辺規制となります。

まやまブログ

初心者

9月27日の噴火で

多くの死者を出した

御嶽山の噴火の際には

噴火警戒レベルの数値は

いくつでしたか?

実際は、噴火警戒レベル1の

ままでした。

ただ、事前にNHKニュースが

危険性を報じていました。

気象庁は毎月、

「火山活動に特段の変化はなく、

静穏に経過しており、

噴火の兆候は認められません」との

報告を出し続けてきました。

しかし、9月11日に、

月例報告とは別に、

周辺の自治体等に対して

下記の速報を出していたのです。

「御嶽山では剣ヶ峰山頂付近で

火山性地震が増加しています。

火山性地震は昨日(10日)昼頃から

増加しています。

振幅はいずれも小さく、

火山性微動は発生していません。

火山性地震の日回数が50回を超えたのは、

2007年1月25日以来です。

まやまブログ

初心者

噴火警戒レベル1でも、

やはり前兆はあったのですね。

詳しく教えてください。

翌日の9月12日にも、

気象庁は下記の速報を出しました。

「御嶽山では、9月10日昼頃から

剣ヶ峰山頂付近の火山性地震の回数が

増加しており、昨日(11日)は

85回発生しました。

火山性地震の日回数が

80回を超えたのは、

2007年1月17日以来です。

まやまブログ

初心者

事前にNHKニュースが

危険性が報じられたというのは

どのような内容なのですか?

NHKがローカルニュースで

報じた内容は以下のとおりです。

「岐阜県と長野県の境にある御嶽山で、

10日昼ごろから火山性の地震が増えていて

気象庁は火口付近では火山灰などの

噴出に注意するよう呼びかけています。

気象庁の観測によりますと

岐阜県と長野県の境にある御嶽山では、

10日昼ごろから山頂付近を震源とする

火山性の地震が増え始め、

10日は51回、11日は午後3時までに、

71回観測されましたという内容です。

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初心者

気象庁はどのように

発表されていたのですか?

9月16日にも、気象庁は

速報を出していました。

「御嶽山では、9月10日、11日に

剣ヶ峰山頂付近の火山性地震が50回を超え、

地震回数の多い状態となっていました。

12日以降はやや多い状態で推移しています。

御嶽山では、2007年にごく小規模な噴火が発生した

火口内及びその近傍に影響する程度の

火山灰等の噴出の可能性がありますので、

引き続き警戒してください。

地震活動が活発になっていることから、

火山活動の推移に注意してください。

今後、火山活動の状況に変化があった場合には、

随時お知らせします」との発表となります。

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初心者

ここまで警戒の注意が出ていて

なぜ噴火警戒レベル1のままなのですか?

おっしゃるとおりで、

この経緯を見れば、

なぜ、気象庁は、地震活動が

始まった10日の段階から、

警戒レベルを2に上げなかったのか、

と疑問に感じますが、

詳細は以下のとおりです。

気象庁の噴火後の27日の記者会見では、

御嶽山の噴火を巡り、

「(火山性地震の増加が)

噴火の前兆との判断は難しかった」と

話しています。

気象庁が火山監視のために

主に観測しているのは

「火山性微動」

「火山性地震」

「山体膨張(地殻変動)」

「噴火の状況」

の4つです。

今回は、

火山性微動は噴火の11分前、

山体膨張は噴火の7分前という、

まさに直前まで共に

観測されなかったということです。

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初心者

慎重になることは

もちろん大切ですが、

ただ、噴火警戒レベル1ではなく、

火口周辺規制レベル2であれば

もう少し被害を防げたようにも感じます。

現在の入山規制の様子は

どのような状況なのですか?

2014年(平成26年)9月27日の

噴火以来、山頂部の入山規制が

続いていましたが、

昨年9月、

御嶽山は4年ぶりに

木曽町の「黒沢口」登山道の

9合目から山頂までの

約600メートルの

立ち入り禁止が解除されました。

今年2019年は、

御嶽山の二ノ池手前から

山頂までの約600mの登山規制を

7月1日から10月16日まで

解除しています。

まだ、道中ところどころに

噴火の影響が見られ、

災害の規模の大きさが

わかります。

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御嶽山、噴火から生還した小川さゆりガイドの呼びかけ(2019年9月18日)

御嶽山噴火した生還された小川さゆりガイドの

紹介をさせていただきます。

 
参考文献: 
御嶽山噴火生還者の証言
 

まやまブログ

死者・行方不明者63人を出した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から、27日で5年。あの日、山頂付近で被災し生還した奈良県香芝市の山岳ガイド、小川さゆりさん(48)は、自作の手ぬぐいやステッカーで登山者に「安全な登山、無事の下山」を呼びかけている。「山では楽しさと危険が背中合わせ。命を守るために、万全の備えをしてほしい」と願う。

中央アルプスを中心に活動する小川さんは、2014年9月27日、下見のため単独で御嶽山に登っていた。火口から約350メートル付近にいた午前11時52分、噴火発生。電子レンジや洗濯機ほどの大きさの噴石が飛ぶ中、頭を抱えて岩陰に張り付いた。約1時間後、視界が開けたすきに道なき斜面を駆け下り、助かった。「生かされた自分に何ができるだろう」。以来、各地での講演やガイド時に、100%の安全などない山での危機意識の大切さを語り続けている。

登山初心者に「最低限この準備と装備があれば、万一の際に助かる可能性が高まる」と身に付けられる物で伝えようと、昨年、手ぬぐいを作製。登山計画書や地図、雨具、ツェルト(簡易テント)、ダウンジャケットなどのイラストを配した。

例えば登山計画書。作成すること自体が山の予習になるとともに、遭難した場合には迅速な位置特定につながる。「登る山は自由に選べる。引き換えに、どうやったら安全に登って下りてこられるか考えるのは登山者の義務。それは火山に限らず、全ての山に通じること」。客と山小屋で過ごす夜、手ぬぐいを広げ、自身の体験を交えながら、準備と装備の重要性を説く。手ぬぐいは希望者に販売するが、もうけはない。

御嶽山は今年7月1日に立ち入り規制が緩和され、5年ぶりにシーズンを通じて山頂まで登れるようになった。山頂付近にはシェルターが整備され、二ノ池山荘(旧二の池本館)も先進的な防災施設を備えて再建された。しかし「安心と安全は違う。登山者自身の危険に対する意識が伴わなければ、命を守る行動はできない」と小川さんは強調する。

試作中のステッカーには、山頂に立つ猫のイラストの横に「笑顔で家に帰るぞ」という一文を添えた。山の道具に貼って、ふとした時に目にしてほしいという。「やっぱり山は楽しい。そう思えるのは、笑顔で帰れてこそです」

御嶽山噴火を風化させたくない。

登山者一人一人の心構えは

どうするべきか。

山、自然、登山を愛する

全ての皆様に、

今一度考えて頂きたい内容。

中央・南アルプスの山を中心に

登山ガイドをされている

小川さゆりさんの

インタビューを掲載させていただきます。

まやまブログ

まず、今年から入山規制が緩和される事について、小川さんはどのように捉えていらっしゃいますか?

小川ガイド

そうですね、昨年の秋、噴火以降13日間だけ山頂の剣ヶ峰が登山可能となりました。その時に私も3回登ったんですけど、とんでもない数の人が登っていました。
13日間だけだったので、台風などの影響で登れる日も限られていたんですけど、最終日は体育の日で晴天ということもあり、すごい人の数だったんですね。

とんでもない数、というのは・・・ピーク時の富士山のようなイメージでしょうか?

小川ガイド

ほんとそんなかんじです。
約4年ぶりに剣ヶ峰が規制解除された理由として挙げられるのは、噴火警戒レベルが1ということと、登山道が整備され剣ヶ峰直下にシェルターが3つ設置されたということで、「安全が確保された」ということでした。しかし噴火した日と何も変わらないんですね。
噴火した日も「警戒レベル1」でした。ですが御嶽山は突然噴火しました。
噴火当日も山頂には山小屋があって、そこがシェルターの役目をしていたので。
それって、変わらないじゃないですか。なんて言うんでしょう、シェルターができ安心にはなっても安全ではありません。「安心と安全」は違います。シェルターは3基、収容人数90人です。
「安心だ」と思って物凄い数の登山者が来ていて、「もし仮に今ここで噴火したら、どのくらいの人が命を守れるのかな・・・」そんなことを考えました。

小川さん自身は「安心で安全な登山を広めたい」という想いで現在もガイドをされているのでしょうか?

小川ガイド

そうですね。自然相手に安心というのは言い切れませんが、安全登山は広めたいと思っています。ガイドであれば直接お客様と現場(山)にいて伝えることが出来るじゃないですか。
その方がこちらも伝えやすいし、一番伝えなきゃいけない人達だと思うので。
やっぱり机上でいくら危険性を言っても、例えば「雨が降ったら寒い」とか言っても、分からないじゃないですか。
だけど本当に山で雨が降って風が吹いて寒さを体感した方が、伝えやすいし。
1つの登山パーティで、同じ状況下の中で異常に寒い人って、やっぱり装備が悪いんですよ。
「雨に濡れて寒い」とか、やっぱりいくら机上で説いても説得力が無いんですよね。

個人差もありますけど、実際に体験しないと分からなかったり気づかない事ってありますもんね。
今はその想いで登山ガイドを続けていらっしゃるんですね。

小川ガイド

そういうのをやっぱり、伝えていかないと伝わらないし・・・やっぱり諦めずにコツコツ伝えていけば、伝わる方もいるかな、と。
私、御嶽山が噴火した日、下山している時に「私もう二度と御嶽山に来ることはないだろうな」と思っていたんです。
噴火に遭って1時間前死にそうになってたし。
ただ「自分の居た所だけは絶対に見に来よう」と思ってましたけど、人を連れて行くとか、そういうのは私の中では無いな、と思って下りていたんですね。
突然の噴火の中自分の命を守るのに精一杯で、この日は単独だったけど、もしガイドで行っていたら「お客様の命を守ることはできなかった」そう痛感したので。
だけど時間が経つと、自分の中だけで決着をつけるのではなくて、やっぱり「あった事をきっちり伝えなきゃいけない」と思うようになりました。御嶽山に登れるのなら、ガイドしてそこでお客様に感じてもらいたいなと。
色んな感情もあるんですけど、起きた事は真実としてあるわけで、そういうのはやっぱりその場にいた人が伝えなければいけない。
たまたまその時その場にいた登山ガイドが私しかいなかったので、一人だと出来る事は限られているとは思うんですけど。

小川さんの著書を読んでいた中で、第1章(噴火当時の約1時間の場面)の小川さんの気持ちの変化、「人間って境地に至るとこんなに色んな思考や感情が目まぐるしく変わるのか」と思って・・・なんというか、、その時を思い出す事は辛くはないですか?

小川ガイド

辛くは無いですね。
やっぱりこう・・・あり得ない世界だったので。
もうちょっと身近にある事、例えば雷とか落石だったら怖いんでしょうけど。
「噴火」って多分無いじゃないですか。
あと簡単に、「火山に登らなきゃいい」という選択肢もあるので。
だからあまり(真実を思い出す事が辛いという事は)無いですね。
なんか本当に、目の前で起こっていた事が夢みたいな、、あり得ない事だったので。



小川さんの著書の中で、活字で読んでいて気になったのが、近くを飛んで来る噴石などの「とんでもない音」。
たしかに擬音では書いてあるんですけど、「とんでもない音」って、どういう音なんでしょう?
ロッククライミングをしている時に頭上から降ってくる落石の風切音みたいな。

小川ガイド

落石とかって聴いたことあります?
なんて言ったらいいんでしょうね。「ヒューン!」っていう。
なんか飛んで行って「今の何だ?岩だ・・・」みたいな。
リスクが多い高所や壁にチャレンジされる方の緊張感とは、違った生死の覚悟ですよね。
まさか登山道も整備され登り易い山として人気のあった御嶽山で噴火に遭い死を覚悟するとは思ってもみなかったです。
でも山の高さや難易度に関係なく、自然に100%の安全はないなと実感しました。

小川さんの著書を読んでいた中で、『「今できること」、「できないこと」、「するべきこと」、「するべきではないこと」、そして何より「しないこと」が明確になった』とありましたが、その思考回路に切り替わったのは、今までご自身で経験されて学ばれた知識があるから、取捨択一の思考回路に瞬時に切り替わったのでしょうか?

小川ガイド

そうだと思います。
「直感」って、色んな事の積み重ねがあっての「直感」じゃないですか。
普通だったら30秒かけて筋書きを立てなければ出てこない事を、一瞬で出てくるって、それがやっぱり「直感」だと思うんですけど。
緊急を迫られた時、ある程度バックボーンが無かったら出てこないので。
それが私ではなくて、ヒマラヤの8,000m峰や、厳しい山を登っているようなプロの登山家の方であれば、もっと違った選択をしたかもしれませんね。
自分の命を守る術についてどれだけ多く考えてきたかと、経験が「直感」となるのかなと思います。

小川さん自身、経験によって何かそれまでとの変化はありましたか?

小川ガイド

そうですね。
これまでも「リスクを伝えるガイドになりたい」と思ってガイドになったんですけど、自分もそこまでのリスクを感じた事は無かったので、お客様に対して言うけれど、どこか「響いてない」部分があったと思うんです。
自分自身が上っ面だけだったから響いていなかったと思います。噴火で悲しみや、苦しみ、怒り色々な感情を目の当たりにしました。「山で悲しい思いをして欲しくない」そう本気で思うようになりました。
リスクと登山者が持たなければいけない危機意識を伝えたいと思っています。



お客様の前で実際にお話される際に、気にされているポイントなどはありますか?

小川ガイド

登山者としての心構えですかね。「自分の命を守るのは自分自身である」それを伝えたいです。
自然相手の登山に100%の安全はない中で、どれだけ安全に近づけられるのか準備は必要だと思います。
例えば、登山計画書を出すとか、事前に火山と調べておくとか。
自分で事前に調べることで回避出来る危険もあるわけですし、気象遭難など。怪我をしたり、寒い思いや痛い思いするのも自分じゃないですか。
安全登山のための準備は自分の命を守るためにするものです。

それは火山でなくても一緒ですよね。
低山で大怪我される方もいらっしゃいますし。
生命を守るために必要な装備・・・使うべきタイミングをきちんと見極めるのも、登山をする上で必要な心構えですよね。

小川ガイド

装備にしても同じですよね。
低体温症にかかってしまった方が、ザックの中には防寒着がちゃんと入っていたという事がありました。装備は持っているだけでは意味がないのです。
先に話した「安心と安全」の違いでしょうか。装備は持っている事は安心ですが、使えなければ安全には繋がりません。
御嶽山噴火以前は、噴火は登山者が遭う危険としては意識されていなかったと思います。ですが100名山のうち32座は火山です。火山を登る時は「噴火」という危険を頭の片隅に置いてほしいと思います。
そうすることが万が一の事態が起きても、即座に命を守る行動に繋がると思います。火山だけではなく危険を想像出来ることが自分自身を守るにはとても必要なことではないでしょうか。
噴火は晴天、紅葉、土曜日、お昼。山頂に最も登山者が集まるタイミングで起きました。突然の噴火は多くの登山者の命を奪って行きました。山は美しくもあり、時として恐ろしくもあります。山頂周辺には噴石や破断された手すりや石像が噴火当時のまま残されています。エメラルドグリーンだった二ノ池は灰でほとんど埋まっています。しかし同時に自然は再生されています。山頂以外噴火を連想させるものはありません。御嶽山噴火をタイミングの悪い自然災害で終わりにするのではなく、御嶽山の頂きに立ち、「あの日、自分がその場にいたらどうしたかな」そんなことを少しでも考えてもらえたらと思います。

気象庁会見浅間山が小規模噴火警戒レベル3に引き上げ(2019年8月8日)

浅間山(群馬・長野県県境、2568メートル)の

山頂火口で小規模な噴火が発生し、

噴火警戒レベルが3(入山規制)に

引き上げられました。

気象庁は火口から半径4キロの

範囲で大きな噴石や火砕流への

警戒を呼び掛けており、

地元自治体は住民・観光客の

安全確認や立ち入りの

規制などの対応に追われました。

まやまブログ

初心者

けが人や行方不明者は

出ているのですか?

群馬・長野両県によりますと、

けが人や行方不明者、

建物への被害は確認していないということです。

地元住民らは胸をなでおろす一方、

観光への影響を懸念する声も出ています。

まやまブログ

初心者

登山道は閉鎖されているのですか?

浅間山の登山道近くにある

小諸市の宿泊施設2カ所に

滞在していた約90人の無事が確認できています。

火口から2・3キロに位置し、

シェルター機能を備える

登山客の休憩施設「火山館」には

常駐職員1人がおり、

安全を確認し、

8日正午過ぎに下山しました。

火口から4キロ圏内の登山道を閉鎖した。

まやまブログ

初心者

観光への影響は出ているのですか?

天狗温泉浅間山荘代表の

山崎幸浩さん(53)は

突然の噴火で驚いた。

早く収まって警戒レベルの

引き上げが続かないでほしい。

これから宿泊客のキャンセルが

出てくるだろうと肩を落としています。

また、溶岩を見学できる鬼押出し園と

隣接する浅間火山博物館は、

火口から4キロ圏内に

入るため休業となりました。

まやまブログ

初心者

農業などの被害状況は

どのような状況ですか?

村役場周辺でもごく少量の

降灰が確認されましたが、

今のところ農業などへの

大きな被害は確認されていません。

村内では高原キャベツの

出荷最盛期を迎えていますが、

JA嬬恋村によると

一部の畑で火山灰をかぶった

キャベツが発見されましたが、

多くは無事とみられるということです。

同JA販売課の篠原一紀さん(36)は

3億円超の農業被害が出た

2004年9月の噴火では、

窓ガラスが割れるくらいの

爆風が起き火口の溶岩が

真っ赤に見えるような状況だったが、

今回は音もなく噴煙すら

ほぼ見えないと話しています。

夏の時期にまともに

灰が降られたら大変なことに

なるけれど良かったということです。、

まやまブログ

初心者

おかげさまで

浅間山噴火の状況について

詳しく知ることができました。

有難う御座います。

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